パリでケニンが今年2度目のグランドスラム制覇、シフィオンテクはキャリア初を目指す [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦14日目は、女子シングルスと男子ダブルスの決勝などが行われる予定となっている。
4年余り前のパリ、フレンチ・オープン・ジュニア3回戦でイガ・シフィオンテク(ポーランド)はソフィア・ケニン(アメリカ)を6-4 7-5で倒した。
この決勝に先立つふたりの間の唯一の対戦について尋ねられたとき、「負けたことは覚えている。自分がどんなプレーをしたかは思い出せないわ」とケニンは答えた。
「でも間違いなく、当時の私は今のようにクレーコートに慣れていなかったと断言できるわ。私は昨年から感覚を掴み始めた訳だから。もちろん私たちはふたりとも、今は当時とは違うプレーヤーよ」
確かにそうだろう。
そしてふたりの2度目のロラン・ギャロスにおける対戦にかかっているものもまた、その2016年の試合とは大きく違う。フロリダからやってきた21歳のケニンとポーランドの19歳シフィオンテクは土曜日、フレンチ・オープン女子シングルス決勝の舞台で対決するのだ。
世界ランク54位のシフィオンテクは1975年にWTAコンピューターランキングが生まれて以来、ロラン・ギャロスの同種目でもっともランキングの低い決勝進出者となった。彼女は今、グランドスラムで初のタイトルを目指している。彼女は過去出場したグランドスラム6大会で、1度も4回戦を超えたことがなかった。
「彼女が何をやってくるかを理解しないといけないわ。彼女はここで素晴らしい2週間を送った。彼女は本当にいいテニスをプレーし、素晴らしい結果を出した」と第7シードでウインブルドン優勝歴2回のペトラ・クビトバ(チェコ)を準決勝で倒して勝ち上がったケニンは警戒した。「そして私もまた、いいプレーをしているわ」。
第4シードのケニンは2月のオーストラリアン・オープンで優勝したあと、今年ふたつ目の大きなトロフィーを狙っている。彼女は2020年のグランドスラム大会で、実に16勝1敗の戦績を残している。
パリでここまでプレーした6試合のうち、ケニンは3セットを4回も潜り抜ける必要があった。もしかするとこれは時折起きた調子の低下の印かもしれないが、同時にまた限界のない回復力と根性の証拠でもある。
「明らかに、喧嘩好きね」と彼女は表現した。
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