ドレイパーが第2セット終了後に棄権したためアルカラスのベスト8進出が決定 [オーストラリアン・オープン]

写真は試合後に握手を交わすカルロス・アルカラス(スペイン/左)とジャック・ドレイパー(イギリス)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第15シードのジャック・ドレイパー(イギリス)が5-7 1-6とリードされた時点で棄権したため、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がベスト8に進出した。

 2-5から巻き返して5-5に追いついきながら続く2ゲームを連取されて第1セットを落としたドレイパーは第2セットを1ゲームしか取れずに失い、チェンジエンドでトレーナーと話し合ったあと試合続行を断念しため1時間35分で試合が終了した。

 ドレイパーは昨年12月に自身のインスタグラムを通し、股関節のケガを理由に男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(オーストラリア・パース、シドニー/ハードコート)と日本に対するデビスカップ予選1回戦(1月31日、2月1日/兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム/室内ハードコート)を欠場すると発表していた。

 何とか全豪に参戦したドレイパーは初戦から3試合連続で5セットを戦い、約12時間半をプレーしてこの試合を迎えていた。

 同大会に2年連続4度目の出場となる21歳のアルカラスは、昨年の大会で8強入りしたのがこれまでの最高成績。2年ぶりの参戦で第2シードから4試合を勝ち上がり、準々決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に1-6 3-6 7-6(2) 4-6で敗れていた。

 2022年にUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で初の栄冠に輝いたアルカラスは昨年のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)とウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)を制しており、今大会で勝てば同種目の史上最年少で『生涯グランドスラム(キャリアを通して四大大会全制覇)』を達成することができる。

 この結果でアルカラスは、ドレイパーとの対戦成績を3勝1敗とした。昨年は6月にロンドン(ATP500/グラスコート)の2回戦で顔を合わせ、ドレイパーが7-6(3) 6-3で勝っていた。

 今大会でのアルカラスは1回戦でアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)を6-1 7-5 6-1で、2回戦で日本の西岡良仁(ミキハウス)を6-0 6-1 6-4で、3回戦ではヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)を6-2 6-4 6-7(3) 6-2で破って16強入りを決めていた。

 アルカラスは準々決勝で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第24シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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