ズベレフの悲願をストレートで打ち砕いたシナーがマッチ21連勝で圧巻の2連覇 [オーストラリアン・オープン]

写真は2連覇を達成したヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 7-6(4) 6-3で退け2連覇を達成した。

 3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取したシナーはタイブレークの末に第2セットも連取し、最終的に一度もブレークポイントに直面することなくは2時間42分で勝利を決めた。

 昨年10月の上海(ATP1000/ハードコート)から負け知らずのシナーは、連勝を「21」に伸ばして王座を防衛した。

 同大会に6年連続出場となる23歳のシナーは、昨年の大会でグランドスラム初タイトルを獲得。男子の最多記録となる10度(2008年、11~13年、15~16年、19~21年、23年)の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-1 6-2 6-7(6) 6-3で破って初の決勝進出を決めたあと、ダニール・メドベージェフ(ロシア)に3-6 3-6 6-4 6-4 6-3で逆転勝利をおさめて栄冠に輝いた。

 2024年のシナーは準決勝で敗れたフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)のあとイタリア人選手として初めて世界ナンバーワンとなってからその座を維持し続け、9月のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)と11月の男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハードコート)も制して73勝6敗と圧倒的なシーズンを送った。

 ふたりはこれが7度目の対決だったが、ズベレフは3敗目を喫した。昨年は8月にシンシナティ(ATP1000/ハードコート)の準決勝で顔を合わせ、シナーが7-6(9) 5-7 7-6(4)で5試合ぶりに勝っていた。

 今大会でのシナーは1回戦でニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(2) 7-6(5) 6-1で、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のトリスタン・スクールケイト(オーストラリア)を4-6 6-4 6-1 6-3で、3回戦でマルコス・ギロン(アメリカ)を6-3 6-4 6-2で、4回戦で第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3 3-6 6-3 6-2で、、準々決勝で第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-2 6-1で、準決勝では第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)を7-6(2) 6-2 6-2で破って決勝進出を決めていた。

 27歳のズベレフは2020年USオープンと昨年のフレンチ・オープンで決勝に進出したがいずれも5セットで敗れており、3度目のチャンスで悲願のグランドスラム初優勝を目指していた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles

S