勝負がかかった第5試合で初めてプレーした錦織がハリスをストレートで退け日本がイギリスに初勝利 [デビスカップ]

写真は日本の勝利を決める3勝目を挙げた錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」予選1回戦「日本対イギリス」(1月31日、2月1日/兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム/室内ハードコート)の第5試合で、日本の錦織圭(ユニクロ:単70位)がイギリスのビリー・ハリス(単129位)を6-2 6-3で下して日本の勝利が決まった。試合時間は1時間13分。

 ふたりは今回が初対戦。2008年に初めて日本代表入りした35歳の錦織は今回が14回目のデ杯出場でシングルスの戦績は20勝3敗となったが、勝負がかかった第5試合でプレーしたのは初めてだった。

 日本は初日のシングルスを1勝1敗で終えたあと2日目のダブルスで綿貫陽介(SBC メディカルグループ:複1261位T)/柚木武(イカイ:複144位)がジョー・ソールズベリー(複43位)/ニール・スクプスキー(複16位)に6-7(4) 6-7(3)で競り負けイギリスが先に王手をかけたが、続くエース対決で西岡良仁(ミキハウス:単67位)がジェイコブ・ファーンリー(単77位)を6-3 7-6(0)で破って最終試合に持ち込んでいた。

 両国は過去2戦(1931年、2016年)してイギリスが2勝しており、前回対決した2016年3月のワールドグループ1回戦(イギリス・バーミンガム/室内ハードコート)ではイギリスが3勝1敗で勝っていた。

 日本はファイナル8進出をかけた予選2回戦で、第4シードのドイツとイスラエルの勝者と対戦する。

 長い歴史を持つデビスカップは2019年に国際テニス連盟(ITF)とスペインの元サッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力(ITFとコスモスのパートナーシップは既に終了)によって開発された新フォーマットに変更されたが、2025年から新たな形式で開催されることになっている。

 昨年まではホーム&アウェー方式の予選ラウンドを経てグループステージのラウンドロビン(4チームによる4グループの総当たり戦)を勝ち抜いた8ヵ国が決勝トーナメントに進出して世界一を争ったが、今年からはホーム&アウェー方式の予選1回戦(26ヵ国13対戦)と予選2回戦(14ヵ国7対戦)を勝ち抜いた7ヵ国が『ファイナル8』に進出し、開催国を加えた8チームがトーナメント方式で戦い優勝チームを決定する。

 ホーム&アウェー方式がシングルス4試合とダブルス1試合(初日にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合とシングルス2試合)の3ポイント先取、トーナメント方式はシングルス2試合とダブルス1試合の2ポイント先取で勝者を決め、原則的に勝敗がかかる試合はすべてベスト・オブ・3セットマッチで行われる。

※国名の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、文中の世界ランクは1月27日付

予選ラウンド1回戦|15日本 3-2 16イギリス[11]

第1日|1月31日(金)

第1試合 ○西岡良仁(ミキハウス:単67位)7-5 6-1 ●ビリー・ハリス(単129位)

第2試合 ●錦織圭(ユニクロ:単70位)3-6 3-6 ○ジェイコブ・ファーンリー(単77位)

第2日|2月1日(土)

第3試合 ●綿貫陽介(SBC メディカルグループ:複1261位T)/柚木武(イカイ:複144位)6-7(4) 6-7(3) ○ジョー・ソールズベリー(複43位)/ニール・スクプスキー(複16位)

第4試合 ○西岡良仁(ミキハウス:単67位)6-3 7-6(0) ●ジェイコブ・ファーンリー(単77位)

第5試合 ○錦織圭(ユニクロ:単70位)6-2 6-3 ●ビリー・ハリス(単129位)

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写真◎Getty Images

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