ジャバーが園部八奏の挑戦を退け今季2度目の8強入り「2セットで勝つことができてうれしい」 [アブダビ・オープン]

写真はオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムバダラ・アブダビ・オープン」(WTA500/アラブ首長国連邦・アブダビ/2月3~8日/賞金総額106万4510ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、オンス・ジャバー(チュニジア)が予選から勝ち上がってきた17歳の園部八奏(与野テニスクラブ)を6-3 6-3で下して今季2度目の8強入りを決めた。

 1月の全豪ジュニアで初タイトルを獲得してジュニア世界ランク2位となった園部は各セットで一度ずつブレークに成功するなど前半は互角に渡り合ったが、ジャバーが両セットとも3-3から最後の3ゲームを連取して1時間13分で若手の挑戦を退けた。

「間違いなく私にとって素晴らしい試合だった。若くて左利きの選手と対戦するのは常に大変だしやり難い。2セットで勝つことができてうれしい」とジャバーは試合後に語った。

 肩のケガから復帰後の戦績を8勝3敗としたジャバーは、「今シーズンは自分自身のことに集中し、健康な状態でプレーしようと心掛けてきた。でも同時に結果はあまり気にせず、コートでの時間を楽しもうとしている」と明かした。

「私は自分自身にかなりプレッシャーをかけているけど、それをなくそうともしていた。何か特別なことをしている訳じゃなく、とにかくプレーを楽しんでいるだけだけどね。もちろん常に勝ちたいと思っているわ」

 ジャバーは次のラウンドで、予選勝者のケイティ・ボリネッツ(アメリカ)を2-6 6-4 6-4で破って勝ち上がった第1シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ディフェンディング・チャンピオンのルバキナはこの試合が初戦だった。ジャバーは2022年ウインブルドン決勝でルバキナに敗れたが、通算の対戦成績では3勝2敗と勝ち越している。

 そのほかの試合では第8シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)、マグダ・リネッテ(ポーランド)、リンダ・ノスコバ(チェコ)、アシュリン・クルーガー(アメリカ)、ワイルドカードを得て参戦した2023年大会チャンピオンのベリンダ・ベンチッチ(スイス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 リネッテから第1セットを先取した第6シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)が7-5 1-4となった時点で体調不良を理由に棄権したほか、ボンドルソバが第4シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)を6-2 6-3で退け、ノスコバが第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を6-4 6-1で倒し、クルーガーは前年の準優勝者で第3シードのダリア・カサキナ(ロシア)に1-6 7-5 6-4で逆転勝利をおさめてそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではフェルナンデスがクルーガーと、ボンドルソバがベンチッチと、リネッテはノスコバと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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