チリッチがデミノーを倒す番狂わせで今季初勝利「素晴らしいスタートを切ることができた」 [ドバイ選手権]

写真は2024年クーヨン・クラシックでのマリン・チリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月24日~3月1日/賞金総額341万5700ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)が第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-2 3-6 6-3で倒す番狂わせを演じた。

 立ち上がりに相手のサービスゲームを2度連続で破って第1セットを先取したチリッチは先行しながらも逆転されて第2セットを取り返されたが、第3セット3-2から4度目のブレークに成功して2時間17分で2022年6月以来の対トップ10勝利をもぎ取った。

 ふたりはこれが5度目の対決だったが、27本のウィナーを決めて今季の初勝利を挙げたチリッチが3勝2敗と勝ち越した。

「素晴らしいスタートを切ることができた。最初の3ゲームを取ったところでコートやコンディションの感覚を掴むことができた。少し風が強かったけど、ボールの感触は凄くよかった」とチリッチは試合を振り返った。

「アレックスがどれだけ危険な選手かわかっている。彼が信じられないほど動きがよくて誰も取れないようなボールを打つ。僕は我慢強さを保ち、同時にアグレッシブにプレーしなければならなかった。試合を通して高いレベルを維持することができてとても満足している」

 2014年USオープン優勝者のチリッチは次のラウンドで、前日にワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したハディ・ハビブ(レバノン)を6-2 6-4で破って勝ち上がったアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)と対戦する。

 この日プレーしたデミノー以外のシード勢は第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)とディフェンディング・チャンピオンで第5シードのユーゴ・アンベール(フランス)が2回戦に駒を進めたが、第3シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第6シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第8シードのアルトゥール・フィス(フランス)は敗れた。

 ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)がフィスを6-2 6-1で退け、予選勝者のカンタン・アリス(フランス)が前週のドーハで今季初優勝を飾ったルブレフに3-6 6-4 7-6(5)で逆転勝利をおさめ、予選勝者のクリストファー・オコネル(オーストラリア)は第1セットを6-0で先取した時点でディミトロフが棄権したため勝利が決まった。

 そのほかの試合ではフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、タロン・グリークスプア(オランダ)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のルカ・ナルディ(イタリア)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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