2011年&14年ウインブルドン女王クビトバが約17ヵ月ぶりに産休から復帰もバレージに逆転負け [WTAオースティン]

写真は2023年BNPパリバ・オープンでのペトラ・クビトバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ATXオープン」(WTA250/アメリカ・テキサス州オースティン/2月24日~3月2日/賞金総額27万5094ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したペトラ・クビトバ(チェコ)が産休を経てツアーに復帰したが、ジョディー・バレージ(イギリス)に6-3 4-6 4-6で逆転負けを喫した。

 立ち上がりに4ゲーム連取と好スタートを切って第1セットを先取した元世界ランク2位のクビトバは一進一退の第2セットをワンブレーク差で取り返され、第3セット3-4から最後の3ゲームを連取したバレージが2時間28分で競り勝った。

 2011年と14年にウインブルドンで優勝した実績を持つ34歳のクビトバは昨年7月に第一子となる息子のペトル君を出産し、この試合が2023年10月の北京以来となる復帰戦だった。

 1年前に世界ランク80位台だった25歳のバレージは手首と足首のケガで約半年の戦線離脱を余儀なくされたため一時は300以下に転落し、引退を考えるほど苦しい時期を経験していた。昨年秋に復帰したバレージは12月にドバイのW100大会で優勝し、189位で今大会を迎えている。

「彼女(クビトバ)は絶対的なチャンピオンであり、厳しい戦いになることはわかっていた。立ち上がりの私はかなり不安定だったけど、彼女は17ヵ月も離れていなかったかのようなスタートを切った。すべてを叩き込んで全部入ってきた」とバレージは試合を振り返った。

「試合を通してサービスに苦しんでいたけど、第3セットでリズムを取り戻すことができた。これはメンタリティのおかげだと思う。昨年はかなり休んでいたし、このような大会でプレーできなかった。私はとにかく戦うことが大好きで戻ってきたいと思っていた。それが今日の試合を乗り越えることができた理由よ」

 バレージは次のラウンドで、前日に第7シードのケイティ・ボリネッツ(アメリカ)を7-6(3) 7-5で破って勝ち上がったワイルドカード(主催者推薦枠)のアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)と対戦する。

 この日プレーしたシード勢は第1シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第2シードのディアナ・シュナイダー(ロシア)、第8シードのスーザン・ラメンズ(オランダ)が2回戦に駒を進めたが、第3シードのペイトン・スターンズ(アメリカ)はバルバラ・グラチェワ(フランス)に2-6 3-6で敗れた。

 そのほかの試合ではタチアナ・マリア(ドイツ)、キャロライン・ドラハイド(アメリカ)、グリート・ミネン(ベルギー)、予選勝者のクリスティーナ・ブクサ(スペイン)、ソラナ・シルステア(ルーマニア)、予選勝者の柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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