第1セット0-6から巻き返したシフィオンテクがキーズを退けベスト4に進出「もっとも奇妙な試合のひとつだった」 [マドリッド・オープン]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額896万3700ドル/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ)に0-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめてベスト4進出を決めた。

 前日とは逆に1ゲームも奪えず第1セットを落としたシフィオンテクはワンブレーク差で第2セットを取り返し、第3セット1-2から最後の5ゲームを連取して1時間46分で振りきった。

 1月のオーストラリアン・オープン準決勝で7-5 3-6 6-7(8-10)で敗れた雪辱を果たしたシフィオンテクは、キーズとの対戦成績を5勝2敗とした。クレーコートでは昨年の同大会準決勝を含め過去3戦していたが、すべてシフィオンテクがストレートで勝っていた。

 ベーグル(6-0)でセットを取ることが多いことで知られるシフィオンテクが0-6でセットを取られたのは、2021年6月のダリア・カサキナ(オーストラリア)に対するイーストボーン2回戦(カサキナが4-6 6-0 6-1で勝利)以来となる。

「正直に言って、これまでプレーした中でもっとも奇妙な試合のひとつだった。(第1セットは)それほど悪くなかった。ボールを打つ感触はよかったけど、何故か飛び過ぎてしまったの」とシフィオンテクは試合後のオンコートインタビューで語った。

「少し短く打とうとしたけど、マディ(キーズ)のミスもあって最終的に流れが変わっていた。状況を覆すことができてよかったわ」

 ディフェンディング・チャンピオンのシフィオンテクは次のラウンドで、前日に18歳の誕生日を迎えた第7シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)を7-5 6-1で破って勝ち上がった第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)と対戦する。

 ふたりは過去14戦してクレーコートでの5勝0敗を含めシフィオンテクが11勝3敗とリードしているが、直近の2試合はガウフがいずれもストレートで勝っている。

 もうひとつの準決勝は、アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)とエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)の顔合わせとなった。2021年&23年大会優勝者で第1シードのサバレンカが第24シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)に7-6(4) 7-6(7)で競り勝ち、第17シードのスビトリーナは日本の内島萌夏(安藤証券)を6-2 6-1で退けた。

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写真◎Getty Images

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