元世界2位クビトバが産休から復帰後5大会目で初勝利「あのときはテニスに飽き飽きしていた」 [イタリア国際]

写真はムトゥア・マドリッド・オープンでのペトラ・クビトバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月6~18日/賞金総額691万1032ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で元世界ランク2位のペトラ・クビトバ(チェコ)がイリア カメリア・ベグ(ルーマニア)を7-5 6-1で倒し、産休から復帰後の初勝利を挙げた。

 5-4からブレークバックを許しながらも続く2ゲームを連取して第1セットを先取したクビトバは第2セット第1ゲームでブレークに成功し、2-1から最後の4ゲームを連取して1時間37分で試合を締めくくった。

「(出産後の)初勝利をここで挙げるなんて少し不思議だわ。ここで最高のテニスをしたこと(2012年と15年のベスト8が最高成績)はないけど、負けるよりはずっといい気分なのは確かね」とクビトバは試合後に語った。

 2011年と14年にウインブルドンで優勝した実績を持つ35歳のクビトバは昨年7月に第一子となる息子のペトル君を出産して2月に復帰したが、4大会連続(オースティン、インディアンウェルズ、マイアミ、マドリッド)初戦敗退に終わっていた。

 産休前最後にプレーした2023年北京(2回戦敗退)を振り返ったクビトバは、「もう復帰はしないだろうと95%くらい思っていた」と明かした。

「あのときはテニスに飽き飽きしていたし、もう無理だと思って子供を作ろうと決心した。100%じゃなかったから(引退については)何も言わなかったの」

 クビトバは次のラウンドで、第27シードのオンス・ジャバー(チュニジア)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 この日プレーした地元イタリア勢はルチア・ブロンゼッティ(イタリア)が元世界11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア)を6-3 6-4で下して2回戦に駒を進めたが、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したヌリア・ブランカッチョ(イタリア)とジョルジア・ペドーネ(イタリア)は敗れた。

 ペイトン・スターンズ(アメリカ)がブランカッチョを6-3 6-2で退け、ルル・スン(ニュージーランド)はペドーネに3-6 6-1 6-3で逆転勝利をおさめた。

 そのほかの試合ではレベッカ・スランコバ(スロバキア)、マリー・ブーズコバ(チェコ)、ソネイ・カータル(イギリス)、スーザン・ラメンズ(オランダ)、ジェシカ・ボウサス マネイロ(スペイン)、ジャクリーン・クリスティアン(ルーマニア)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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