マドリッド準決勝で惨敗のシフィオンテクが2年連続4度目の優勝に向けて好スタート [イタリア国際]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/5月6~18日/賞金総額691万1032ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)を6-1 6-0で退け、2年連続4度目の優勝に向けて好スタートを切った。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、シフィオンテクはこの試合が初戦だった。7度あった自分のサービスゲームで7ポイントしか落とさなかったシフィオンテクは一度もピンチに陥ることなくすべてキープし、第1セット5-1から最後の7ゲームを連取して52分で快勝した。

 今シーズンのシフィオンテクはプレーしたすべての大会で準々決勝以上に勝ち進むなど安定した戦績を残しているが、3年連続4度目の栄冠に輝いた昨年6月のフレンチ・オープンを最後に決勝に進出することができていない。前週末に終了したマドリッドでタイトル防衛に挑んだシフィオンテクは、準決勝でココ・ガウフ(アメリカ)に1-6 1-6で完敗を喫していた。

 試合後の記者会見で今季が例年と違う理由について聞かれたシフィオンテクは、「ある月はフォアハンドの感覚が掴めず、次の月はバックハンドの調子が悪い。自分の感覚に従うしかない。確かに違っているし、状況も異なっている」と答えた。

「2023年の前半はかなり不安だったのを覚えている。2024年はオリンピックのことしか考えていなかった。今年は自分の完璧主義に少し苦しんでいるように感じる。コートでは規律を守り、頭に浮かんだ選択ではなく正しい選択をすることに集中したいと思っている」

 ディフェンディング・チャンピオンのシフィオンテクは次のラウンドで、予選勝者のエレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第29シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)と対戦する。

 この日プレーしたシフィオンテク以外のトップ10プレーヤーは第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ)、第6シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が揃って初戦を突破した。

 そのほかの試合では第13シードのディアナ・シュナイダー(ロシア)、第16シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、第17シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)、第25シードのエリース・メルテンス(ベルギー)、第27シードのオンス・ジャバー(チュニジア)、ペイトン・スターンズ(アメリカ)、元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)、マリー・ブーズコバ(チェコ)、ジャクリーン・クリスティアン(ルーマニア)、予選勝者のヘイリー・バティスト(アメリカ)、ラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のラウラ・シグムンド(ドイツ)が3回戦に駒を進めた。

 第18シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)がブーズコバに0-6 3-6で、第19シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)がバティストに3-6 6-2 4-6で、第23シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)がクリスティアンに6-7(2) 5-7で、第28シードのアンナ・カリンスカヤ(ロシア)はスターンズに2-6 3-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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