内転筋のケガから復帰のアルカラスがムゼッティを退け今季4度目の決勝進出「風が強くて大変だった」 [イタリア国際]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月7~18日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 7-6(4)で振りきり大会初優勝に王手をかけた。

 4-1から4-3に追い上げられたあと続く2ゲームを連取して第1セットを先取したアルカラスは第2セット2度先行されながらもその都度追いつき、6-5からのレシーブゲームでチャンスを逃したもののもつれ込んだタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして2時間3分で勝利を決めた。

 4月のバルセロナ決勝で痛めた内転筋のケガから復帰したアルカラスはATPマスターズ1000大会で100試合目を終え、83勝17敗で歴代トップのラファエル・ナダル(スペイン)に次ぐ2位タイの記録(77勝23敗)を樹立した。

 同じ勝率のステファン・エドバーグ(スウェーデン)がそのうち4度優勝しているのに対し、アルカラスは6勝とタイトル数で上回っている。

「今日は本当に難しいコンディションだった、風が強くて大変だった」とアルカラスは試合を振り返った。

「華麗で派手なプレーではなく、スマートなテニスをすることが大事だった。堅実にプレーしてチャンスがきたときにポイントを取りにいき、アグレッシブにプレーするチャンスを待つということだ。かなりうまくできたと思うし、うまくいかないときもメンタル的な強さを維持することができた」

 アルカラスは今季4度目の決勝で、第11シードのトミー・ポール(アメリカ)を1-6 6-0 6-3で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 新世代のライバルであるふたりはツアーレベルで過去10戦してアルカラスが6勝4敗と勝ち越しており、昨年プレーした3試合はクレーコートのフレンチ・オープン準決勝(2-6 6-3 3-6 6-4 6-3でアルカラスの勝利)を含めすべてアルカラスが勝っている。

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写真◎Getty Images

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