アルカラスがシナーの連勝を終わらせ大会初優勝「試合を通してレベルを維持することができた」 [イタリア国際]

写真は大会初優勝を飾ったカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月7~18日/賞金総額805万5385ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第1シードのヤニク・シナー(イタリア)を7-6(5) 6-1で退けチャンピオンに輝いた。

 4月のバルセロナ決勝で痛めた内転筋のケガから復帰した22歳のアルカラスがATPマスターズ1000大会でタイトルを獲得したのは先月のモンテカルロ(クレーコート)以来で7度目(準優勝1回)となり、ツアーレベルでは今季3度目(通算19勝、パリ五輪を含む準優勝6回)の優勝を飾った。

 すべてサービスキープで進んだ5-6から2つのセットポイントを凌いだ末にもつれ込んだタイブレークを制して第1セットを先取したアルカラスは第2セットも5-0とリードし、最後のサービスゲームで迎えた3度目のチャンピオンシップポイントをものにして1時間43分で勝利を決めた。

 新世代のライバルであるふたりはこれがツアーレベルで11回目の対決だったが、シナーは4連敗を喫して戦績はアルカラスの7勝4敗となった。

「ローマで初めてタイトルを獲ることができてうれしい。これが最後にならないことを願っている」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「試合へのメンタル的なアプローチについて自分を誇りに思う。戦術面では最初から最後までかなりいいプレーができたと思う。アップダウンも少なく、試合を通していいレベルを維持することができた。今日のプレーすべてに凄く満足している」

 ドーピング違反で3ヵ月の出場停止処分を受けた23歳のシナーは今季唯一プレーした1月のオーストラリアン・オープンで2連覇を達成していたが、昨年10月の上海から続いていた連勝は「26」でストップした。

「確かに第1セットが勝負を分けた。でも全体的に見れば、この大会にはとても満足している。パリでもいいテニスができる自信になるよう願っている。そこでどこまでできるか楽しみだ」とシナーは大会を振り返った。

「3ヵ月の出場停止明けでこの結果を出すことができたのは、僕にとってもチームにとっても大きな意味を持つ。ここでいいプレーをするために皆で一生懸命練習してきたからね」

 先に行われたダブルス決勝では、第1シードのマルセロ・アレバロ(エルサルバドル)/マテ・パビッチ(クロアチア)がサディオ・ドゥンビア/ファビアン・ルブール(ともにフランス)に6-4 6-7(6) [13-11]で競り勝ち今季3度目のマスターズ制覇を果たした。


男子ダブルス優勝のマルセロ・アレバロ(エルサルバドル/右)とマテ・パビッチ(クロアチア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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