シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」（フランス・パリ／本戦5月25日～6月8日／クレーコート）の男子シングルス1回戦で第8シードのロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）が予選勝者のヤニック・ハンフマン（ドイツ）を7-5 6-2 6-0で退け、トップ10プレーヤーとしてプレーする初の四大大会を勝利でスタートした。試合時間は2時間7分。

　同大会に5年連続出場となる23歳のムゼッティは、2021年と23年のベスト16がこれまでの最高成績。第30シードで臨んだ昨年は、3回戦でノバク・ジョコビッチ（セルビア）を苦しめながらも5-7 7-6(6) 6-2 3-6 0-6で敗れていた。

　昨年8月にパリ五輪（フランス・パリ／クレーコート）で銅メダルを獲得したムゼッティはクレーコート前哨戦3大会でプレーしてモンテカルロ（ATP1000）で準優勝を飾るなど13勝3敗の好成績を残し、世界ランク自己最高の7位（5月26日付）で今大会を迎えている。

　ムゼッティは次のラウンドで、ワイルドカード（主催者推薦枠）を得て参戦したヴァランタン・ロワイエ（フランス）とラッキールーザー（欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手）のダニエル エライ・ガラン（コロンビア）の勝者と対戦する。

　そのほかの試合では第12シードのトミー・ポール（アメリカ）、第31シードのジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）、ダミアー・ジュムホール（ボスニア・ヘルツェゴビナ）、ハマド・メジェドビッチ（セルビア）、ライリー・オペルカ（アメリカ）、マリアーノ・ナボーネ（アルゼンチン）、パブロ・カレーニョ ブスタ（スペイン）、予選勝者のフアン マヌエル・セルンドロ（アルゼンチン）、マートン・フチョビッチ（ハンガリー）が2回戦に駒を進めた。

　第28シードのブランドン・ナカシマ（アメリカ）がナボーネに6-7(2) 6-4 1-6 2-6で、第32シードのアレックス・ミケルセン（アメリカ）はセルンドロ弟に3-6 2-6 4-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー（欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手）

大会初日◎5月25日｜主な試合結果

男子シングルス1回戦

○65ロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）[8] 7-5 6-2 6-0 ●6ヤニック・ハンフマン（ドイツ）[Q]

○69ライリー・オペルカ（アメリカ）1-6 6-3 7-5 7-6(3) ●70リンキー・ヒジカタ（オーストラリア）

○71マリアーノ・ナボーネ（アルゼンチン）7-6(2) 4-6 6-1 6-2 ●72ブランドン・ナカシマ（アメリカ）[28]

○83パブロ・カレーニョ ブスタ（スペイン）6-2 7-6(3) 7-5 ●84フランシスコ・コメサーニャ（アルゼンチン）

○90フアン マヌエル・セルンドロ（アルゼンチン）[Q] 6-3 6-2 6-4 ●89アレックス・ミケルセン（アメリカ）[32]

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○92ハマド・メジェドビッチ（セルビア）6-3 6-3 7-6(2) ●91カミル・マイクシャク（ポーランド）

○109マートン・フチョビッチ（ハンガリー）6-4 6-2 6-2 ●110トリスタン・スクールケイト（オーストラリア）[WC]

○112トミー・ポール（アメリカ）[12] 6-7(5) 6-2 6-3 6-1 ●111エルマー・ムラー（デンマーク）[LL]

○121ジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）[31] 4-6 6-3 7-6(5) 6-4 ●122ジズー・ベレキス（ベルギー）

○124ダミアー・ジュムホール（ボスニア・ヘルツェゴビナ）3-6 6-4 6-3 7-5 ●123チアゴ アグスティン・ティランテ（アルゼンチン）[LL]