1年遅れでグランドスラム本戦デビューの22歳ボワソンが4回戦で世界3位ペグラから金星のサプライズ [フレンチ・オープン]

写真はルイ・ボワソン(フランス)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、世界ランク361位のルイ・ボワソン(フランス)が第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を3-6 6-4 6-4で倒すサプライズを起こした。

 1セットダウンから踏ん張って第2セットを取り返したボワソンは2-1からサービスダウンを喫したが、4-4からの長いレシーブゲームを制して迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで4つのブレークポイントを凌いだ末に掴んだ最初のマッチポイントをものにして2時間40分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 同大会に2年ぶり4度目の出場となる22歳のボワソンは、ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り初のグランドスラム本戦入り。全仏以外未経験のボワソンがプレーした過去3回は、四大大会初挑戦だった2021年に予選で1勝しただけだった。

 昨年5月にサン マロ(WTA125/クレーコート)で優勝したボワソンは同年のロラン・ギャロスで本戦ワイルドカードを受け取っていたが、直前に参戦したパリ(WTA125/クレーコート)の1回戦で前十字靭帯断裂の大ケガを負ったためグランドスラム本戦デビューが1年遅れてしまっていた。

 両者は今回が初顔合わせ。クレーコートシーズンのペグラはアメリカ特有のグリーンクレーで開催された4月のチャールストン(WTA500)でタイトルを獲得したが、ヨーロッパのレッドクレーでは4大会に参戦して3勝4敗と調子が上がらないまま今大会を迎えていた。

 今大会でのボワソンは1回戦で第24シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を6-4 4-6 6-3で、2回戦でアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)を6-1 6-2で、3回戦ではワイルドカードで出場したエルサ・ジャクモ(フランス)を6-3 0-6 7-5を3-6 6-4 6-2で破って16強入りを決めていた。

 ボワソンは次のラウンドで、第6シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)と対戦する。アンドレエワは4回戦で、第17シードのダリア・カサキナ(オーストラリア)を6-3 7-5で下して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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