今大会2度目のトップ10撃破、ブブリクがもっとも勝率の低いクレーコートで初めてグランドスラム準々決勝の舞台へ「このチャンスを逃す訳にはいかなかった」 [フレンチ・オープン]

写真はもっとも勝率の低いクレーコートで初のグランドスラム8強入りを決めたアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス4回戦でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)を5-7 6-3 6-2 6-4で倒し、四大大会で初のベスト8進出を果たした。

 今年までロラン・ギャロス未勝利だったドレイパーは5-5から初のブレークに成功して第1セットを先取したが、試合を通して68本(アンフォーストエラー39本)を決めたブブリクが続く3セットを連取して2時間34分で勝利をもぎ取った。

 2回戦で第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に2-6 2-6 6-4 6-3 6-2で逆転勝利をおさめていたブブリクは、今大会で2度目(通算12回目)の対トップ10勝利を挙げた。

 グランドスラム本戦でプレーするのが26回目となる27歳のブブリクは、2023年ウインブルドンで4回戦まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績だった。ブブリクはクレーコートでの勝率がもっとも低く、同大会では過去一度も2回戦より先に勝ち進んだことがなかった。

「人生にはチャンスが一度しかないときがある。僕はそれが自分のものだと感じていた。これを逃す訳にはいかなかった」とブブリクは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕はここに立っている。人生で最高の瞬間だ」

 波に乗っているブブリクは次のラウンドで、第17シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-1 6-3 6-4で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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