ムゼッティが1セットも落とさず勝ち上がってきたティアフォーを倒してキャリア2度目のグランドスラム4強入り [フレンチ・オープン]

写真はロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第15シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-2 4-6 7-5 6-2で退けベスト4進出を果たした。

 ファーストサーブからのポイントを81%の高確率で取ったムゼッティは第3ゲームで唯一のサービスダウンを喫した第2セットを落としたが、試合を通して5度のブレークに成功して2時間47分で勝利を決めた。

 グランドスラム本戦でプレーするのが17回目となるムゼッティが同ラウンドで勝ち星を挙げたのは、昨年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以来でキャリア2度目となる。

 同大会に5年連続出場となる23歳のムゼッティは、2021年と23年に4回戦まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績だった。第30シードで臨んだ昨年は、3回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を苦しめながらも5-7 7-6(6) 6-2 3-6 0-6で敗れていた。

 昨年8月にパリ五輪(フランス・パリ/クレーコート)で銅メダルを獲得したムゼッティはクレーコート前哨戦3大会でプレーしてモンテカルロ(ATP1000)で準優勝を飾るなど13勝3敗の好成績を残し、世界ランク自己最高の7位(5月26日付)で今大会を迎えている。

 この結果でムゼッティは、ティアフォーとの対戦成績(ツアーレベル)を3勝3敗のタイに追いついた。クレーコートでは2023年5月にローマ(ATP1000)の3回戦で顔を合わせ、ムゼッティが5-7 6-4 6-3で勝っていた。

 今大会でのムゼッティは1回戦で予選勝者のヤニック・ハンフマン(ドイツ)を7-5 6-2 6-0で、2回戦でラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を6-4 6-0 6-4で、3回戦でマリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)を4-6 6-4 6-3 6-2で、4回戦では第10シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を7-5 3-6 6-3 6-2で破って8強入りを決めていた。

 ムゼッティは準決勝で、タイトル防衛を目指す第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と第12シードのトミー・ポール(アメリカ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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