夢の進撃は準決勝へ、世界361位ボワソンが2試合連続で金星奪取「私の夢は準決勝ではなく優勝すること」 [フレンチ・オープン]

写真はグランドスラム本戦デビューで4強入りを決めたルイ・ボワソン(フランス)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した世界ランク361位のルイ・ボワソン(フランス)が第6シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)を7-6(6) 6-3で倒す番狂わせを演じてベスト4進出を果たした。

 2度先行されながらもその都度追いついたボワソンはセットポイントを凌いだ末にもつれ込んだタイブレーク5-6から3ポイントを連取して第1セットを先取し、第2セット0-3から1ゲームも落とさず2時間8分で2試合連続の金星をもぎ取った。

 昨年5月にWTA125サン マロで優勝したボワソンは同年のロラン・ギャロスで本戦ワイルドカードを受け取っていたが、直前に参戦したWTA125パリの1回戦で前十字靭帯断裂の大ケガを負ったためグランドスラム本戦デビューが1年遅れてしまっていた。

「この観客の前でプレーし、このようなサポートを感じることができて信じられないような思いだった。アメージングだわ。ありがとう」とボワソンは試合後のオンコートインタビューで語った。

 長期離脱の直前にキャリアハイの152位をマークしたボワソンはこの快進撃で少なくとも60位台に浮上することが確実で、もうひとつ勝てば30位台に食い込む見込みとなっている。

「ランキングやウインブルドンのことなど、次のことはあまり考えていない。今はとにかくこの大会だけに集中しようとしている」とボワソンは試合後の記者会見で話した。

「テニスをする子供なら誰でもグランドスラム大会で優勝するという夢を持っていると思う。フランス人選手ならロラン・ギャロスで勝つことが大きな夢なのは間違いない。もちろん私もその夢を追いかけている。私の夢は準決勝に進出することではなく優勝することだから。そのために全力を尽くすつもりよ」

 ボワソンは次のラウンドで、自国の先輩である第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-7(6) 6-4 6-1で破って勝ち上がった第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles