4回戦で世界3位ペグラを倒す金星、22歳ボワソンが1年前の大ケガを経てフレンチ・オープンでブレイクスルー「自分にもできると信じてはいたけど…」

写真は本戦デビューのグランドスラム4回戦で世界3位を倒す金星を挙げたルイ・ボワソン(フランス)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した世界ランク361位のルイ・ボワソン(フランス)が第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を3-6 6-4 6-4で倒すサプライズを起こした。

 1セットダウンから踏ん張って第2セットを取り返したボワソンは2-1からサービスダウンを喫したが、4-4からの長いレシーブゲームを制して迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで4つのブレークポイントを凌いだ末に掴んだ最初のマッチポイントをものにして2時間40分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 昨年5月にWTA125サン マロで優勝したボワソンは同年のロラン・ギャロスで本戦ワイルドカードを受け取っていたが、直前に参戦したWTA125パリの1回戦で前十字靭帯断裂の大ケガを負ったためグランドスラム本戦デビューが1年遅れてしまっていた。

「何て言えばいいかわからない。このような雰囲気の中でこのコートでプレーできたなんて信じられないような経験だった。自分にもできると信じてはいたけど、彼女は凄く強い。それが可能だとわかったとき、持てる力をすべて出し尽くした」とボワソンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「マッチポイントを握ったときは本当に緊張した。フォアハンドがウィナーになったのを確認した瞬間、プレッシャーが一気に吹き飛んだわ」

 第24シードのエリース・メルテンス(ベルギー)に対する1回戦に続いてシードダウンを演じたボワソンは、「2週間前にそんなことを言われたら、絶対に信じなかったでしょうね。でも私は自分を信じている。今回はそれが実現して本当にうれしい」と話した。

 ボワソンは次のラウンドで、第17シードのダリア・カサキナ(オーストラリア)を6-3 7-5で破って勝ち上がった第6シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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