世界361位でグランドスラム本戦初出場ボワソンの快進撃は準決勝でストップ「先に進みたかったから本当にがっかりしている」 [フレンチ・オープン]

写真は試合後に握手を交わすココ・ガウフ(アメリカ/右)とルイ・ボワソン(フランス)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界ランク361位のルイ・ボワソン(フランス)を6-1 6-2で退け、2023年USオープンに続く2度目のグランドスラム制覇に王手をかけた。

 スタートダッシュに成功して1ゲームしか落とさず第1セットを先取したガウフは第2セット3-1から一度だけサービスダウンを喫したが、続く3ゲームを連取して1時間9分で快勝した。

 ガウフはキャリア3度目のグランドスラム決勝で、4年連続5度目の優勝を目指していた第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を7-6(1) 4-6 6-0で破って勝ち上がった第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

「彼女(ガウフ)は本当に素晴らしいプレーをした。今日の彼女は強すぎた」とボワソンは試合を振り返った。

「今日はコートのあちこちを走り回っていたような感じで、本当に厳しかった。彼女は本当に安定して強すぎたから、私は自分のプレーができなかった」

 昨年5月にWTA125サン マロで優勝したボワソンは同年のロラン・ギャロスで本戦ワイルドカードを受け取っていたが、直前に参戦したWTA125パリの1回戦で前十字靭帯断裂の大ケガを負ったためグランドスラム本戦デビューが1年遅れてしまっていた。

 第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)に対する4回戦と第6シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)に対する準々決勝で金星を挙げるなどして4強入りしたボワソンは、「今日は本当にがっかりしている。準決勝より先に進みたかったから…」と悔しさを滲ませた。

「この出来事をしっかりと受け止めてから先のことを考えたい。そんなに時間はかからないと思う」

 長期離脱の直前にキャリアハイの152位をマークしたボワソンが今大会を迎えるまでにツアーレベルで勝ち星を挙げたのは2回戦で内島萌夏(安藤証券)に6-1 6-7(4) 4-6で敗れた4月のルーアンでの1勝のみだったが、今回の快進撃で大会後には60位台に浮上する見込みとなっている。

「今週は私にとってポジティブなものだった。今日はとにかく厳しすぎた。自分のプレーができなかった今日の試合を除けば、全体的に非常にいい大会だった」とボワソンはブレイクスルーの大会を総括した。

「多くはないかもしれないけど、今日の試合でもよかった部分はいくつかあると思う」

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写真◎Getty Images

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