女子世界トップ2対決の決勝でサバレンカに逆転勝利のガウフが2度目のグランドスラム制覇、2018年ジュニア&24年女子ダブルスに続くフレンチ・オープン3冠目

写真は女子シングルスで初優勝を飾ったココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-7(5) 6-2 6-4で逆転勝利をおさめて初優勝を飾った。

 1-4から巻き返しながらタイブレークにもつれる激しい攻防の末に第1セットを落としたガウフは第2セットを取り返し、第3セット3-1から3-3に追いつかれた直後にふたたび突き放すと2時間38分で歓喜の瞬間を迎えた。

 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでブレークポイントをひとつ凌いだガウフは2度目のチャンスでサバレンカのバックハンドがサイドラインを割った瞬間、コートに倒れ込んで勝利を祝った。

 ガウフが四大大会の同種目でタイトルを獲得したのは、2023年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来でキャリア2度目(準優勝1回)となる。

 2018年にジュニアの部でチャンピオンに輝いた実績を持つガウフはカテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのペアで参戦した昨年の女子ダブルスを制しており、ロラン・ギャロスで3冠目の快挙を達成した。

 同大会に7年連続出場(2019年の予選敗退を含む)となる21歳のガウフは3年前にも決勝に進出したが、イガ・シフィオンテク(ポーランド)に1ー6 3ー6で敗れていた。第3シードで臨んだ昨年は準決勝でシフィオンテクに2-6 4-6で敗れ、3年連続で同じ相手に異なるラウンドでストレート負けを喫していた。

 昨年11月に女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」(サウジアラビア・リヤド/室内ハードコート)で初タイトルを獲得したガウフはクレーコートの前哨戦3大会でプレーし、WTA1000大会のマドリッドとローマで準優勝を飾るなど11勝3敗の好成績を残した。

 ふたりはこれが11回目の対決だったが、ガウフが6勝5敗と勝ち越した。今季は5月にマドリッド(WTA1000/クレーコート)の決勝でプレーしてサバレンカが6-3 7-6(3)で勝っていたが、グランドスラム決勝の舞台(2023年USオープン)ではガウフが勝者(2-6 6-3 6-2)となっていた。

 今大会でのガウフは1回戦でオリビア・ガデツキ(オーストラリア)を6-2 6-2で、2回戦で予選勝者のテレサ・バレントバ(チェコ)を6-2 6-4で、3回戦でマリー・ブーズコバ(チェコ)を6-1 7-6(3)で、4回戦で第20シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を6-0 7-5で、準々決勝で自国の先輩である第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-7(6) 6-4 6-1で、準決勝ではワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界361位のルイ・ボワソン(フランス)を6-1 6-2で破って3年ぶりの決勝進出を決めていた。

 今季のクレーコート前哨戦3大会でプレーして5月のマドリッドでタイトルを獲得するなど11勝2敗と好成績を残した27歳のサバレンカはあと一歩届かなかったが、3勝(2023年&24年全豪、24年全米)しているハードコート以外の四大大会では初めて決勝の舞台を経験した。

 女子の世界トップ2がグランドスラム決勝で対戦したのは、当時2位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が同1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)に7-6(2) 3-6 6-4で勝った2018年オーストラリアン・オープン以来だった。

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写真◎Getty Images

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