3年前の敗戦を経てガウフが女子シングルス初優勝「美しい試合じゃなかったけど何とかやり遂げた」 [フレンチ・オープン]

写真は女子シングルスで初優勝を飾ったココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-7(5) 6-2 6-4で逆転勝利をおさめて初優勝を飾った。

 タイブレークにもつれる激しい攻防の末に第1セットを落としたガウフは第2セットを取り返し、第3セット3-1から3-3に追いつかれた直後にふたたび突き放すと2時間38分で歓喜の瞬間を迎えた。

 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでブレークポイントをひとつ凌いだガウフは2度目のチャンスでサバレンカのバックハンドがサイドラインを割った瞬間、コートに倒れ込んで勝利を祝った。

 21歳のガウフが四大大会の同種目でタイトルを獲得したのは、2023年USオープン以来でキャリア2度目(準優勝1回)となる。ガウフは3年前にも決勝に進出したが、イガ・シフィオンテク(ポーランド)に1ー6 3ー6で敗れていた。

「3年前の決勝で負けたときはいろいろなことがあったから、こうしてここにいることができて本当にうれしい。正直に言うと、自分が勝てるとは思っていなかった。きっと勝てると自分に嘘をついていたんだと思う」とガウフは表彰式のスピーチで話した。

 4-1と好スタートを切ったサバレンカはミスを量産して反撃を許し、何とか第1セットを奪ったものの不安定なプレーを立て直すことができず最終的に30本だった相手の倍以上となる70本のアンフォーストエラーを犯した。

「本当に最後の数ポイントで決着がついたけど、全体的に今日の試合にはとても満足している。美しい試合ではなかったけど、何とかやり遂げた。それがすべてだと思う」とガウフは試合後の記者会見で語った。

「これは本当に勝ちたかった大会なの。若かった頃に自分がもっとも優勝するチャンスが高いと感じていた大会のひとつだったから」

 2018年にジュニアの部でチャンピオンに輝いた実績を持つガウフはカテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのペアで参戦した昨年の女子ダブルスを制しており、ロラン・ギャロスで3冠目の快挙を達成した。

 女子の世界トップ2がグランドスラム決勝で対戦したのは、当時2位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が同1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)に7-6(2) 3-6 6-4で勝った2018年オーストラリアン・オープン以来だった。

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写真◎Getty Images

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