ジョコビッチがラケット破壊で警告「僕は完璧じゃないが最善を尽くしている」 [イタリア国際]

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/9月14~21日/賞金総額385万4000ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が予選勝者のドミニク・コプファー(ドイツ)に対して第2セットを落としたが、最終的に6-3 4-6 6-3で勝利をおさめた。

 怒りにかられて誤って線審の喉のボールをぶつけてしまったためにUSオープンで失格処分を受けたあと、ジョコビッチは変わらず感情の問題を抱えているように見える。

 第2セットの第6ゲームをラブゲームでブレークされて3-3と追いつかれたジョコビッチは、いら立ちを抑えきれずラケットを叩き壊して主審から警告を受けた。

BNLイタリア国際2020|PHOTOアルバム

「あれは僕が自分のキャリアで壊した最初のラケットではないし、最後のラケットでもない」と世界ランク1位のジョコビッチはコメントした。

「僕は以前にもそうしたことがあり、恐らくまたやることだろう。そんなことはしたくないんだが、あるときにカッとなって思わずやってしまうんだ。思うに僕は、そうすることで怒りを解き放っているのだろう。特に僕を見ている若い選手に対して最高のメッセージじゃないことはわかっているし、間違いなくそんな行為はお薦めしないよ」

 いくつかのオーバールールとリプレーするよう命じられたポイントのあとにジョコビッチは主審をにらみつけ、ラケットを壊す前にもそのゲームでフラストレーションが溜まっている様子を見せていた。

「それが僕なんだ」とジョコビッチは語った。「もちろん、僕は完璧ではない。最善を尽くしてはいるんだよ」。

 試合を通していら立って自分に向かって叫び続けていた世界97位のコプファーも、第3セットの序盤にその不作法のために警告を受けていた。

 ローマでの5つ目のタイトルを目指すジョコビッチは準決勝で、キャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードはこの日、2時間57分を要した試合で第4シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に4-6 6-3 7-6(5)で競り勝った。

 パンデミックのために大会はここまで無観客で試合を行ってきたが、準決勝と決勝では上限1000人までの観客を許可するとイタリアのスポーツ大臣が金曜日に発表していた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
ROME, ITALY - SEPTEMBER 19: Novak Djokovic of Serbia reacts in his quarter-final match against Dominik Koepfer of Germany during day six of the Internazionali BNL d'Italia at Foro Italico on September 19, 2020 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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