ラドゥカヌが涙の勝利で2回戦へ「詳しくは話したくないんだけど…」 [WTAイーストボーン]

写真はエマ・ラドゥカヌ(イギリス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「LEXUSイーストボーン・オープン」(WTA250/イギリス・イーストボーン/6月23~28日/賞金総額38万9000ドル/グラスコート)の女子シングルス1回戦で、第8シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がアン・リー(アメリカ)に6-7(5) 6-3 6-1で逆転勝利をおさめた。

 タイブレークの末に第1セットを落としたラドゥカヌはワンブレーク差で第2セットを取り返し、第3セット2-1から最後の4ゲームを連取して2時間18分で試合を締めくくったあと感極まって涙を見せた。

「苦しい瞬間を乗り越えさせてくれた観客の皆さんに感謝している。本当に大きな意味のあることだったし、第1セットを落としたあとに立ち直れたことを誇りに思う」とラドゥカヌは試合後のオンコートインタビューで語った。

「厳しかったし、アップダウンがあった。でもだ2セットの中盤からはギアを上げ、レベルを上げることができたと思う」

 試合後に地元メディアの取材を受けたラドゥカヌは感情的になった理由について聞かれ、「詳しくは話したくないんだけど、本当に悪い知らせを受け取ったばかりで落ち着こうとしているところなの」と明かした。

「第1セットでは試合に集中できていなかった。(コートサイドで見守ってくれた)フランチェスカ・ジョーンズ(イギリス)は親友で何が起こったか知っているから、傍にいてくれた。彼女のサポートは本当に大きかった」

 2021年USオープン優勝者のラドゥカヌは次のラウンドで、前日にオンス・ジャバー(チュニジア)を7-5 6-2で破って勝ち上がった19歳のマヤ・ジョイント(オーストラリア)と対戦する。

 この日プレーしたシード勢はウインブルドン女王で第2シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)&2021年大会チャンピオンで第3シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)&第6シードのペイトン・スターンズ(アメリカ)&第8シードのレベッカ・スランコバ(スロバキア)が2回戦に駒を進めたが、第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)と第5シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)は敗れた。

 リネッテがダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)に4-6 2-4とリードされた時点で左膝のケガを理由に棄権したほか、予選勝者のキンバリー・ビレル(オーストラリア)はケニンを6-4 6-4で倒してシードダウンを演じた。

 そのほかの試合では予選勝者のカミラ・ラヒモワ(ロシア)とバルバラ・グラチェワ(フランス)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジョディー・バレージ(イギリス)が初戦を突破した。

 ラヒモワが同じ予選勝者のエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)を6-4 4-6 6-3で振りきり、グラチェワがカミラ・オソリオ(コロンビア)に6-4 4-6 7-5で競り勝ち、バレージは日本の内島萌夏(安藤証券)を6-3 6-2で退けた。

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写真◎Getty Images

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