2つのタイブレークを制したベンチッチが18歳アンドレエワを退けキャリア2度目のグランドスラム4強入り [ウインブルドン]

写真はベリンダ・ベンチッチ(スイス/右)、左はミルラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第7シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)に7-6(3) 7-6(2)で競り勝ちベスト4進出を果たした。

 グランドスラム参戦35大会目となるベンチッチが同ラウンドでプレーしたのは4度目だったが、2019年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来の2勝目を挙げた。

 すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したベンチッチは第2セット5-4からブレークバックを許したが、ふたたびもつれ込んだタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間8分で試合を締めくくった。

 同大会に2年ぶり9度目の出場となる28歳のベンチッチは、3度(2015年&18年&23年)4回戦まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績だった。前回プレーした2023年は第14シードから3試合を勝ち抜き、4回戦でイガ・シフィオンテク(ポーランド)に7-6(4) 6-7(2) 3-6で逆転負けを喫していた。

 昨年10月に産休から復帰した元世界ランク4位のベンチッチがトップ10プレーヤーと対決したのは今季8度目だったが、3勝目をマークした。ベンチッチは2013年大会のジュニア部門で優勝を飾っており、WTAツアーのグラスコートでは2015年6月にイーストボーン(WTAプレミア)でタイトルを獲得している。

 両者は今回が初顔合わせ。グラスコートの前哨戦2大会でプレーしたアンドレエワは、ベルリン(WTA500)で初戦敗退を喫するなど1勝2敗の戦績で本番を迎えていた。

 今大会でのベンチッチは1回戦でアリシア・パークス(アメリカ)を6-0 6-3で、2回戦で予選勝者のエルサ・ジャクモ(フランス)を4-6 6-1 6-2で、3回戦でエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)を6-3 3-6 7-6(10-7)で、4回戦では第18シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を7-6(4) 6-4で破って初の8強入りを決めていた。

 ベンチッチは次のラウンドで、第8シードのシフィオンテクと対戦する。2018年にジュニアの部でチャンピオンに輝いた実績を持つシフィオンテクは準々決勝で、第19シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-2 7-5で下して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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