サバレンカから2度目の勝利、世界トップ2連破の17歳アンドレエワが最年少記録でWTA1000大会連続優勝「自分自身に感謝したい」 [WTAインディアンウェルズ]

写真は2大会連続優勝を飾ったミルラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日5~16日/賞金総額896万3700ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第9シードのミルラ・アンドレエワ(ロシア)が第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に2-6 6-4 6-3で逆転勝利をおさめて2大会連続優勝を飾った。

 17歳のアンドレエワがWTAツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、先月のドバイに続いてキャリア3度目(準優勝1回)となる。

 2度サービスダウンを喫して第1セットを落としたアンドレエワは第3ゲームで初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット5-3からのレシーブゲームで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして2時間4分で世界ランク1位の選手に対する初勝利を挙げた。

 ふたりはこれが6度目の対決だったが、サバレンカは昨年6月のフレンチ・オープン準々決勝以来となる2敗目を喫した。アンドレエワは準決勝で第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を7-6(1) 1-6 6-3で破っており、過去40年のWTAツアー同一大会で世界トップ2を倒した最年少プレーヤーとなった。

「最後まで戦い、常に自分を信じて決して諦めなかったことを自分自身に感謝したい」と2009年から始まったWTA1000レベルの大会を連続で制した最年少記録を樹立したアンドレエワは表彰式のスピーチで語った。

「アーニャが弾丸のようなショットを打ち込んできたから、私はウサギのように走り回っていた。ついていくのが大変だったから、とにかく全力を尽くしたわ」

 世界ランク11位で今大会を迎えたアンドレエワはトップ10復帰が決まり、キャリアハイの6位に浮上することが確実となった。

 2023年大会に続いて準優勝に終わったサバレンカは、「正直に言って、自分自身との戦いだった。重要なポイントで自滅的なミスをたくさん犯してしまい、彼女(アンドレエワ)にいいプレーをさせてしまった」と悔しさを滲ませた。

「最初はすべてが順調だったけど、しばらくして何度かミスをしてしまった。彼女は自信があったみたいで、私はそのあとプレーが悪くなっていった。リズムを取り戻そうとしたけど、今回はうまくいかなかった…」

 前日にはダブルス決勝が行われ、エイジア・ムハメッド(アメリカ)/デミ・シヒュース(オランダ)がテレサ・ミハリコバ(スロバキア)/オリビア・ニコールズ(イギリス)とのノーシード対決を6-2 7-6(4)で制して栄冠に輝いた。


女子ダブルスで優勝を飾ったエイジア・ムハメッド(アメリカ/右)とデミ・シヒュース(オランダ)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles

S