父の助言を受けたシェルトンがハチャノフに逆転勝利でキャリア最大のタイトルを獲得「夢を見ているような気分」 [ATPトロント]

写真はキャリア最大のタイトルを獲得してコーチでもある父と喜びを分かち合うベン・シェルトン(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・オンタリオ州トロント/7月27日~8月7日/賞金総額919万3540ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのベン・シェルトン(アメリカ)が第11シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に6-7(5) 6-4 7-6(3)で逆転勝利をおさめてキャリア最大のタイトルを獲得した。

 22歳のシェルトンがATPツアーで優勝したのは、昨年4月のヒューストン以来でキャリア3度目(準優勝2回)となる。

 4-5からブレークバックに成功したあとタイブレークの末に第1セットを落としたシェルトンは3-4から3ゲームを連取して第2セットを取り返し、すべてサービスキープでふたたびもつれ込んだ第3セットのタイブレークで迎えた2度目のチャンピオンシップポイントをものにして2時間47分で勝利をもぎ取った。

「夢を見ているような気分だ。長い週だったし、決勝までの道のりは決して簡単ではなかった。一番大事なときに最高のテニスを発揮することができた」とシェルトンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「勝負強さと忍耐力を兼ね備え、逆境を乗り越える力があった。正に自分が求めているものすべてだ」

 接戦となった第1セットを落としたシェルトンはコーチを務める父ブライアン氏の助言を受け、第2セット以降はポジションを前にして攻撃的な姿勢で戦った。

「父のアドバイスは正しかった。カレンは僕を圧倒していた。まるで貨物列車が迫ってくるみたいだった。ボールがもっと早く飛んでくるから前にいるのが嫌だったんだ」とシェルトンはターニングポイントについて話した。

「でも切り替えたことで自分からビッグショットを打てるようになり、試合の流れを変えることができた。これが僕にとって凄く大きかった」

 先に行われたダブルス決勝では、第2シードのジュリアン・キャッシュ/ロイド・グラスプール(ともにイギリス)が第1シードのジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキー(ともにイギリス)に6-3 6-7(5) [13-11]で競り勝ち今季6勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のジュリアン・キャッシュ(イギリス/右)とロイド・グラスプール(イギリス)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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