シナーが強敵ポプリンに付け入る隙を与えず3回戦へ [USオープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を6-3 6-2 6-2で退けベスト32に進出した。

 ファーストサーブからのポイントを80%の高確率で取ったシナーは直面した5度のブレークポイントをすべてセーブし、相手のサービスゲームを合計5度破って2時間1分で快勝した。

 ふたりは2021年5月にマドリッド(ATP1000/クレーコート)の2回戦で一度顔を合わせており、ポプリンが7-6(5) 6-2で勝っていた。

 先月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)で初の栄冠に輝いたシナーは、四大大会での連勝を「9」に伸ばした。

 同大会に7年連続出場となる24歳のシナーは、昨年の大会でタイトルを獲得。第1シードから勝ち上がったシナーは決勝でテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-3 6-4 7-5で倒し、同年のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に続く2度目のグランドスラム制覇を果たした。

 ディフェンディング・チャンピオンのシナーは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したヴァランタン・ロワイエ(フランス)を7-6(6) 3-6 7-6(4) 6-3で破って勝ち上がった第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。

 そのほかの試合では第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、第15シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、前日に第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス)がケガを理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がっていたジズー・ベレキス(ベルギー)、カミル・マイクシャク(ポーランド)、予選勝者のコールマン・ウォン(香港)とレアンドロ・リエディ(スイス)が3回戦に駒を進めた。

 マイクシャクが第9シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に2-6 6-7(4) 6-4 7-5 7-6(10-5)で逆転勝利をおさめ、リエディも2セットダウンから巻き返した末に第19シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を3-6 4-6 6-4 6-4 6-2で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者

大会5日目◎8月28日|主な試合結果

男子シングルス2回戦

○1ヤニク・シナー(イタリア)[1] 6-3 6-2 6-2 ●3アレクセイ・ポプリン(オーストラリア)

○8デニス・シャポバロフ(カナダ)[27] 7-6(6) 3-6 7-6(4) 6-3 ●5ヴァランタン・ロワイエ(フランス)[WC]

○17ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)[10] 6-4 6-0 6-2 ●20ダビド・ゴファン(ベルギー)

○29ジズー・ベレキス(ベルギー)不戦勝 ●32ジャック・ドレイパー(イギリス)[5]

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○44コールマン・ウォン(香港)[Q] 7-6(5) 6-2 4-6 6-4 ●42アダム・ウォルトン(オーストラリア)

○48アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[15] 6-3 6-3 5-7 7-6(4) ●46トリスタン・ボイヤー(アメリカ)[WC]

○52カミル・マイクシャク(ポーランド)2-6 6-7(4) 6-4 7-5 7-6(10-5) ●49カレン・ハチャノフ(ロシア)[9]

○53レアンドロ・リエディ(スイス)[Q] 3-6 4-6 6-4 6-4 6-2 ●56フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)[19]

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写真◎Getty Images

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