ハレプがツアー再開後の戦績を7勝0敗に更新、2月から11連勝 [イタリア国際]

WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTAプレミア5/イタリア・ローマ/9月14~21日/賞金総額169万2169ユーロ/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)がデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を7-5 6-4で倒し、ツアーが再開してからの戦績を7勝0敗とした。

 ツアーが中断する前にハレプはドバイで優勝していたため、2月から見ると実際には11勝0敗となる。彼女は先月のプラハでツアーに復帰し、そこでもタイトルを獲得していた。ハレプは新型コロナウイルス(COVID-19)による健康と渡航への懸念のため、USオープンをスキップしていた。

 第1セットで先にブレークを許しながらも巻き返したハレプは、その後は世界ランク29位の相手を圧倒した。

「最初の3ゲームを落としたとき、私はしっかり集中して彼女が好むようなボールを与えないようにしなければならなかった」とハレプは振り返った。「だから私は少し戦略を変更して彼女を走らせるようにして、少し打点を高くしたの。私は試合中に、勝つためのよい解決策を見つけ出したと思うわ」。

「このような状況でもビッグヒッター相手にもストレートで勝てた訳だから、自信になるわ」とハレプはコメントした。

 ハレプは次のラウンドで、第10シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)との同胞対決を4-6 7-6(3) 6-2で制したユリア・プティンセバ(カザフスタン)と対戦する。ハレプは2017年と18年に決勝進出を果たしたが、いずれもエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に敗れていた。

BNLイタリア国際2020|PHOTOアルバム

 USオープンで準優勝したばかりのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は第1セット6-6となったときに対戦相手のダリア・カサキナ(ロシア)がラインに足を引っ掛けて転び、故障したために棄権を余儀なくされたことから早めに準々決勝進出を決めた。予選から出場していたカサキナは、これが今大会5試合目だった。

 第9シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は前年の準優勝者で第7シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を6-4 6-1で下し、準々決勝でアザレンカと対戦することになった。

 そのほかの試合では、前年度覇者で第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第4シードのスビトリーナ、第11シードのエリース・メルテンス(ベルギー)、昨年のフレンチ・オープン準優勝者で第12シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝では、プリスコバがメルテンスと、スビトリーナはボンドルソバと対戦する。

 パンデミックのために大会はここまで無観客で試合を行ってきたが、準決勝と決勝では上限1000人までの観客を許可するとイタリアのスポーツ大臣が金曜日に発表した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
ROME, ITALY - SEPTEMBER 18: Simona Halep of Romania plays a forehand in her round three match against Dayana Yastremska of Ukraine during day five of the Internazionali BNL d'Italia at Foro Italico on September 18, 2020 in Rome, Italy. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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