前年覇者シナーが2試合連続ストレート勝利で決勝トーナメント進出を決める「うまくいったのは幸運」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はビヨン・ボルグ・グループで2連勝を飾って決勝トーナメント進出を決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・ピエモンテ州トリノ/11月9~16日/賞金総額1550万ドル/室内ハードコート)の大会4日目に行われたビヨン・ボルグ・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦で、タイトル防衛を目指す第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が2018年&21年大会チャンピオンで第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-3で倒して2連勝を飾った。

 ファーストサーブからのポイントを83%の高確率で取ったシナーは試合を通して直面した7度のブレークポイントをすべてセーブし、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って1時間37分で勝利を決めた。

 ここ3週間(ウィーン決勝、パリ準決勝、ATPファイナルズ)で3度目の対決だった2人はこれが通算10度目の対戦だったが、昨年8月のシンシナティ準決勝から5連勝を飾ったシナーが6勝4敗とした。

「非常に激しい接戦だった。重要な場面で本当にいいサービスを打つことができたと思う。決定的な場面で可能な限り最高のテニスをしようと心掛けていた。うまくいったのは幸運だった」とシナーは試合を振り返った。

「お互いに少し戦術を少し変えたから、2人ともかなり速くてフラットなショットを打とうとしているように感じた。リターンの出来にはとても満足している。このグループにはサーシャ(ズベレフ)とベン(シェルトン)というテニス界屈指のサーバーがいるけど、彼らのサービスを返すのは凄く難しんだ」

 アフタヌーンセッションで行われた同グループの試合では、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が第5シードのベン・シェルトン(アメリカ)に4-6 7-6(7) 7-5で逆転勝利をおさめて1勝目を挙げた。

 この結果でシナーの決勝トーナメント進出とシェルトンの敗退が確定し、グループ2位はズベレフとオジェ アリアシムの直接対決で決まることになった。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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