1勝1敗同士の直接対決を制したオジェ アリアシムがカナダ勢で2016年のラオニッチ以来となる決勝トーナメント進出「これは選手にとって非常に価値のある大会」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はビヨン・ボルグ・グループで1勝1敗同士の直接対決を制して初の決勝トーナメント進出を決めたフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・ピエモンテ州トリノ/11月9~16日/賞金総額1550万ドル/室内ハードコート)の大会6日目に行われたビヨン・ボルグ・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が2018年&21年大会チャンピオンで第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 7-6(4)で退け2勝目を挙げた。

 試合を通して直面した4度のブレークポイントをすべてセーブしたオジェ アリアシムは5-4から初めて相手のサービスゲームを破って第1セットを先取し、すべてサービスキープで突入した第2セットのタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間7分で1勝1敗同士の直接対決を制した。

 カナダ人選手が同大会でベスト4に進出したのは、2016年のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)以来でオジェ アリアシムが2人目となる。

「第1セットは凄くいいテニスができた。彼(ズベレフ)にも何度かチャンスがあったけど、強烈なサービスで何とかセーブした。第1セットは非常に安定していたし、第2セットの出だしもよかった」とオジェ アリアシムは試合を振り返った。

「これは選手にとって非常に価値のある大会だ。グランドフィナーレ(最後の締めくくり)のようなもので、過去の優勝者には世界ナンバーワンがたくさんいる。誰もが決勝に進出したいけど、そのためには素晴らしい選手に勝たなければならない。もしチャンスがあれば掴みにいくよ」

 アフタヌーンセッションで行われた同グループの試合では、タイトル防衛を目指す第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第5シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-3 7-6(3)で下して3連勝を飾った。

 この結果でビヨン・ボルグ・グループの最終順位が確定し、3戦全勝のシナーと2勝1敗のオジェ アリアシムが決勝トーナメントに駒を進めた。

 11月15日(土)に行われるシングルス準決勝ではアフタヌーンセッションでシナーが第7シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と、イブニングセッションではオジェ アリアシムが第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する予定になっている。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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