室内ハードコートでマッチ30連勝を飾ったシナーが一度もサービスゲームを落とさず3年連続の決勝進出「僕にとって大きな意味がある」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真は3年連続となる決勝進出を決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・ピエモンテ州トリノ/11月9~16日/賞金総額1550万ドル/室内ハードコート)の大会7日目に行われた決勝トーナメントの男子シングルス準決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第7シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-5 6-2で退け大会連覇に王手をかけた。

 5-5から初のブレークに成功して第1セットを先取したシナーは第2セットも4-0とリードし、残りのサービスゲームをきっちりキープして1時間52分で勝利を決めた。

 今大会でプレーした40回のサービスゲームをすべてキープしているシナーは室内ハードコートでの連勝を「30」に伸ばし、同一シーズンにグランドスラム4大会とATPファイナルズで決勝に進出した3人目の選手となった。シナー以前にこの偉業を達成しているのは、2006年&07年のロジャー・フェデラー(スイス)と2015年&23年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)のみとなっている。

「特に第1セットの序盤は非常に厳しかった。彼(デミノー)のサービスが素晴らしく、とても正確だった。第2セットは早い段階でブレークし、そこからレベルを上げていくことができた」とシナーは試合を振り返った。

「3年連続で決勝に進出できたのは僕にとって大きな意味がある。ここはテニスをするのに最高の雰囲気で、素晴らしいシーズンを締めくくるには最高の場所だ。明日は楽しみ、最高の結果が出るようベストを尽くすよ」

 ディフェンディング・チャンピオンのシナーは3年連続となる決勝で、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 3年ぶり2度目の年末世界ナンバーワンを決めた22歳のアルカラスが同大会でプレーするのは3度目だが、初参戦だった2023年のベスト4がこれまでの最高成績だった。

 ふたりは過去15戦して10勝5敗とアルカラスがリードしており、今季は3つのグランドスラム決勝を含む5試合で戦ってウインブルドン決勝(4-6 6-4 6-4 6-4)以外はアルカラスが勝っている。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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