USオープンでの進撃のあと、シャポバロフがローマでさらなる勝利を積み上げる [イタリア国際]

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/9月14~21日/賞金総額385万4000ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦残り8試合が行われ、ベスト16が出揃った。
 
 シングルスからダブルス、ハードコートからクレーコート、北アメリカからヨーロッパと、デニス・シャポバロフ(カナダ)はプレーし続けている。そして驚くべきことに彼は、その大部分で勝利をおさめている。

 これに先立つ2週間にシャポバロフはUSオープンで単複ともに準々決勝に進出して22時間以上をコート上で費やしたが、大西洋を横断したあとも変わらず力強く進んでいる。

 第2セットの早い段階で許したブレークを克服した第12シードのシャポバロフは、予選勝者のペドロ・マルチネス(スペイン)を6-4 6-4で下して3回戦に進出した。その数時間後、ダブルスのためにコートに戻った彼はロハン・ボパンナ(インド)と組んで第1シードのフアン セバスチャン・カバル/ロベルト・ファラ(ともにコロンビア)を撃退した。

BNLイタリア国際2020|PHOTOアルバム

「ラッキーなことに、僕はまだ21歳だ」とシャポバロフはコメントした。「すごく多くの試合をプレーしてきた。もちろんフィジカル面で実感しているし、それは間違いないことだ。でも僕は毎日いい治療、ケアを受けている。ただやり遂げるだけだ」。

 彼はまた、「特にグランドスラム大会のあとは、本当にきついね。体は自然にリラックスしたがるものだ。でも僕は自分がテニスのレベルを保ち、フィジカル的にも維持できていることにかなり満足しているよ」と続けた。

 10日以内に始まるフレンチ・オープンでも、シャポバロフはシングルスとダブルスの双方をプレーし続ける予定だ。

 1回戦でクレー巧者のギド・ペラ(アルゼンチン)にストレート勝ちをおさめたシャポバロフは、「僕はハードコートプレーヤーだから、間違いなく僕にとって容易な顔合わせじゃない。勝ててよかったし、ハードコートからクレーコートへの移行がうまくいって本当にうれしく思っている」と話していた。

 攻撃的なプレーとスタイリッシュなショットメーキングで知られる世界ランク14位のシャポバロフは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに強いられたツアー休止の5ヵ月の間に新コーチのミカエル・ユーズニー(ロシア)と手を取り合い、彼の持前のレパートリーに辛抱強さを加えることに取り組んできた。

「ご存じのように僕は可能な限り早くショットを打ち込んでいくのが好きだけど、僕たちにはテニスをしっかり築いていくための時間がたっぷりあったんだ」とシャポバロフは説明した。

 ユーズニーもUSオープンで単複ともに準々決勝に進出しており、シャポバロフは彼以来14年ぶりに同じ偉業を達成した。

「彼は僕をもっとオールラウンドで賢い選手にしたがっている」とシャポバロフは自分のコーチについて語った。

 シャポバロフは3回戦で、第7シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)を7-5 7-6(4)で破って勝ち上がったユーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。

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