第2セット以降失速のジョコビッチが11回目のオーストラリアン・オープン決勝で初黒星「自信はあるが期待はしない」

写真は11回目の全豪決勝で初黒星を喫したノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月18日~2月1日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2-6 6-2 6-3 7-5で振りきり大会初優勝を飾った。

 グランドスラム決勝でプレーしたのが昨年6月のフレンチ・オープンから4大会連続8度目だったアルカラスは通算7勝目(2022年&25年全米、2023年&24年ウインブルドン、24年&25年全仏、26年全豪)を挙げ、同種目の史上最年少(22歳と272日)で『生涯グランドスラム(キャリアを通して四大大会全制覇)』を達成した。

 2度サービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは2度ずつブレークに成功して続く2セットを連取し、サービスキープで進んだ第4セット6-5からのレシーブゲームで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして3時間2分で歓喜の瞬間を迎えた。

 素晴らしいプレーで第1セットを取ったジョコビッチは第2セット以降にレベルを維持することができず、残り3セットで42本のアンフォーストエラーを犯してしまった。

 ふたりはこれが10度目の対戦だったが、ひとつ負け越していたアルカラスが5勝5敗のタイに追いついた。昨年は全豪準々決勝(ジョコビッチが4-6 6-4 6-3 6-4で勝利)で敗れたが、9月の全米準決勝ではアルカラスが6-4 7-6(4) 6-2で勝っていた。

 38歳のジョコビッチが全豪で決勝を戦ったのは3年ぶり11回目だったが、初黒星を喫した。

「彼は間違いなく僕がこれまで対戦してきた中で最強クラスの選手だ。彼に勝つためには最高のテニスをしなければならない。1セット半くらいはそれができたけど、そのあと状況は変わってしまった。彼は勝利に値するよ」とジョコビッチは試合を振り返った。

「第1セットはここ数年でベストと言ってもいいようなセットだった。そして第4セット中盤でエネルギーと勢いを取り戻した。でも重要な瞬間にフォアハンドが崩れてしまった。凄くがっかりしている…」

 準決勝で大会3連覇を目指していた第2シードのヤニク・シナー(イタリア)を3-6 6-3 4-6 6-4 6-4で倒したジョコビッチはマーガレット・コート(オーストラリア)と並んでいるシングルスの四大大会最多記録を更新する25勝目を目指すチャンスを手にしたが、2023年USオープンを最後にタイトルから遠ざかっている。

 表彰式で「ふたたびグランドスラム大会で閉会式の場に立つとは思っていなかった」と言ったことについて聞かれたジョコビッチは、「僕は信念を持っている。グランドスラム大会で優勝するという自信とビジョンは常に持っているけど、期待はしていなかった。そこが違いだ」と答えた。

「ここ数年は期待値を下げたおかげで余計なストレスや緊張を感じなくて済むようになったと感じている。2連覇中だったヤニクに5セットで勝つことができたんだ。そのことは本当に誇りに思っている。信じられないような試合だったし、素晴らしい成果だ」

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写真◎Getty Images

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