ジョコビッチがチチパスの挑戦を退け10度目の全豪制覇&ナダルに並ぶ男子最多のグランドスラム22勝目&世界1返り咲き [オーストラリアン・オープン]

写真は10度目の優勝を決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス決勝で第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3 7-6(4) 7-6(5)で退け、2年ぶりに王座を奪回するとともに世界ナンバーワンに返り咲いた。試合時間は2時間56分。

 ジョコビッチがグランドスラム大会でタイトルを獲得したのは昨年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)以来で通算22回目となり、男子の最多記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)に追いついた。

 全豪に2年ぶり18回目の出場となった35歳のジョコビッチは、自身の持つ男子の最多記録を更新する10度(2008年、11~13年、15~16年、19~21年、23年)の優勝を飾った。4連覇に挑むはずだった昨年は、メルボルンに到着しながら新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン未接種を理由に強制送還されて参加できなかった。

 この結果でジョコビッチは、チチパスとの対戦成績を11勝2敗とした。グランドスラム決勝では2021年フレンチ・オープンで一度対決し、ジョコビッチが2セットダウンから挽回して6-7(6) 2-6 6-3 6-2 6-4で勝っていた。

 ロッド・レーバー・アリーナでの準決勝と決勝でジョコビッチは負けたことがなく、戦績は20勝0敗となった。

 今大会でのジョコビッチは1回戦でロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)を6-3 6-4 6-0で、2回戦で予選勝者のエンゾ・クアコー(フランス)を6-1 6-7(5) 6-2 6-0で、3回戦で第27シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を7-6(7) 6-3 6-4で、4回戦で第22シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-2 6-1 6-2で、準々決勝で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-1 6-2 6-4で、準決勝ではトミー・ポール(アメリカ)を7-5 6-1 6-2で破って決勝進出を決めていた。

 昨シーズンに男子ツアー最多のマッチ61勝(24敗)をマークした24歳のチチパスは、ギリシャ人として初のグランドスラム制覇と世界1位になることを目指していた。

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写真◎Getty Images

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