フェデラーがニューヨークで最初のセットを落としたのちに4セットで勝利 [USオープン]

 試合の序盤に起きたことの責任の大部分を負っていたのは、フェデラー自身だった。第1セットでナガルが取った32ポイントのうち彼がウィナーにより自分で取ったのは3本だけで、残りの29ポイントのうち19本はフェデラーのアンフォーストエラーから、残りの10ポイントはフォーストエラー(相手に強いられたミス)からきていたのだ。

 特に際立っていた問題は、フェデラーのサービスだった。彼は自分のセカンドサービスからの20ポイントのうち7回しか取ることができなかった。しかし彼のリターンは試合を通してよく、各セットでナガルの最初のサービスゲームをブレークした。最終的には、フェデラーのいつものテニスも戻ってきた。

「このような試合を潜り抜けるというのは、悪いことではないかもしれない」と今やここ62のグランドスラム大会1回戦で勝ったフェデラーは前向きにとらえた。

「ウインブルドンでも、非常に似たことが起きていた」

 それは事実だ。彼は7月のウインブルドンで最初のセットを落としたが、それでも結局はその道のりでナダルを倒して決勝まで勝ち進み、第5セットのタイブレークでノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れる前にマッチポイントさえ握っていた。

 ナガルはすぐに、月曜日の出だしよりも優れたフェデラーを目にすることになった。

「彼はほかの選手にプレッシャーをかけるのが好きだ。彼のすごさは、彼がどんなタイプのショットを次に打ってくるかわからないことなんだ」とナガルはフェデラーの強さについて説明した。

「彼は常に相手を考えさせる…どこにボールが返ってくるか、まったくわからないんだよ」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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