2019年ジュニアの部チャンピオン望月慎太郎が19歳の新鋭ホダルを倒す番狂わせ、 ウインブルドン4回戦の舞台で世界1位シナーに初挑戦「面白い試合になるか叩きのめされるか…」

写真は男子日本勢4人目(オープン化以降)となるグランドスラム16強入りを決めた望月慎太郎(木下グループ)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月29日~7月12日/グラスコート)の男子シングルス3回戦で、予選から勝ち上がってきた日本の望月慎太郎(木下グループ)が第23シードのラファエル・ホダル(スペイン)を1-6 7-6(5) 6-4 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 1ゲームしか取れずに第1セットを落とした望月は混戦となった第2セットをタイブレークの末に取り返し、続く2セットをワンブレーク差で制して3時間で勝利を決めた。

 弾道の低いストロークと積極的なネットプレーが効果を発揮して流れを引き寄せた望月は、試合を通して87%の高確率(46回中40ポイント獲得)でネットプレーを成功させた。

 日本人選手がグランドスラム大会の同種目で16強入りしたのは、松岡修造氏&錦織圭(ユニクロ)&西岡良仁(ミキハウス)に続くオープン化以降4人目の快挙となる。

「クレイジーな試合だった。ラファ(ホダル)は本当にいいスタートを切ったと思う。特にリターンが素晴らしかった。サービス自体は悪くなかったけど、とにかく彼のリターンが強烈だった。第2セットの中盤まではどうすることもできなかった」と望月は試合後の記者会見で語った。

「セカンドサーブをもう少し積極的に狙っていこうとしたら、どういう訳かうまくいくようになった。サービスキープができるようになり、序盤からリターンの調子はよかったからとにかく戦い続けた」

 フレンチ・オープンの予選1回戦で敗れた23歳の望月はグラスコート3大会でプレーし、先月にノッティンガムで開催されたチャレンジャー大会で8強入りするなど2勝3敗(ツアー予選を含む)の戦績を残して予選に臨んでいた。

 2019年のジュニアの部でチャンピオンに輝きジュニア世界ナンバーワンの座に就いた実績を持つ望月は昨年11月に世界ランク自己最高の92位をマークしたが、今季はツアーレベルで勝つことができない苦しい時期を経験して151位まで落として今大会を迎えていた。

「ここに来る前はあまり勝てていなかった。どうしてここで勝てているのか自分でもよくわからない」と望月は現在の心境を明かした。

「ワクワクしているけど、同時に少し不思議な気持ちもある。とにかくこの経験を楽しみ続けたいと思っている」

 シードダウンを演じた望月は次のラウンドで、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を6-4 6-3 6-4で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 望月はトップ10プレーヤーと過去3戦して1勝2敗の戦績を残しているが、世界ナンバーワンに挑戦するのは初となる。

「彼(シナー)はきっと凄く速いペースでプレーして僕を叩きのめそうとしてくると思う。だから僕は彼を混乱させるためにできる限りのことをしたい。ただ打ち合っているだけでは彼に敵わないと思うから」と望月は次戦を見据えた。

「低いボールを打ったりネットに出たり、彼が心地よくプレーできないようにしたい。彼はこういうタイプの選手とあまりプレーしたことがないような気がする。面白い試合になるか叩きのめされるか、どちらかだと思う」

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写真◎Getty Images

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