グランドスラム通算マッチ100勝目を挙げた世界1位シナーがウインブルドンで2連覇を達成「優勝できなかったとしても失敗ではない」
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月29日~7月12日/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-7(7) 7-6(2) 6-3 6-4で振りきり2連覇を達成した。
シナーが四大大会で栄冠に輝いたのは、1年前のウインブルドン以来でキャリア5度目(2024年&25年全豪、24年全米、25年&26年ウインブルドン、準優勝1回)となる。
タイブレークの末にセットを分け合ったあとシナーは4-3から初のブレークに成功して第3セットを制し、第4セット3-3からもう一度相手のサービスゲームを破ると最初のサービング・フォー・ザ・マッチ15-30から最後の3ポイントを連取して3時間46分で記念すべきグランドスラム通算マッチ100勝目(22敗)をもぎ取った。
ふたりがこれが15回目の対決だったが、10連勝を飾ったシナーが11勝目を挙げた。グランドスラム決勝では昨年のオーストラリアン・オープンで対戦しており、シナーが6-3 7-6(4) 6-3で勝っていた。
「今回も素晴らしい決勝だった。2人とも持てる力をすべて出しきったと思う。勝利はもちろんだけど、お互いのプレーレベルにも満足している」とシナーは表彰式で話した。
「テニスをするのにこれ以上の場所はない。日曜日の朝に目覚めると緊張感が漂う。本当に特別な日だし、また戻ってこれる機会がどれだけあるかわからない。だから決して当たり前だとは思わない」
今シーズンのシナーは3月のインディアンウェルズからATPマスターズ1000シリーズ5大会連続優勝を果たし、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)しか成し遂げていなかった『ゴールデンマスターズ(マスターズ9大会全制覇)』を達成した。
クレーコートで無敗のままフレンチ・オープンに乗り込んだシナーは初戦を突破して連勝を「30」まで伸ばしたが、フアン マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)に対する2回戦で第3セット5-1とリードしながら体調を崩して6-3 6-2 5-7 1-6 1-6で敗れたあとグラスコートの前哨戦には出場しないで今大会を迎えていた。
ロラン・ギャロスで悲願のグランドスラム制覇を果たした29歳のズベレフは今大会で6試合を勝ち抜いて四大大会すべてで決勝進出を果たし、現役選手ではジョコビッチ&シナー&カルロス・アルカラス(スペイン)に続く4人目の快挙を達成した。
試合後の記者会見で過去4度の優勝との違いについて聞かれたシナーは、「今回の優勝は凄くうれしい。フレンチ・オープンで辛い経験をしていたし、またも厳しい戦いだったからね」と答えた。
「可能な限り最高の状態でここに来れるよう、モナコで長い間たくさんの練習を積んできた。多くの時間と労力をつぎ込んでこの場所に辿り着いたんだ。だからこそ、この成果を上げたことには大きな意味を持っている」
5度目のグランドスラム制覇を果たしたことに「安堵感はない」と言ったシナーは毎日ベストを尽くそうとしていることを大事にしていおり、「いい結果が出る大会もあればそうならないこともある。どうしようもないことだし、グランドスラム大会で優勝できなかったとしても失敗ではない」と語った。
「もちろん選べるなら勝利がいいけど、結局のところ常に2人の選手がいるんだ。サーシャ(ズベレフ)には大きな敬意を抱いている。彼は素晴らしいことを成し遂げているし、プレーがどんどんよくなっている」
「それは同時に僕にとってもいいことで、常に自分を限界まで追い込んでくれる存在があるということだ。カルロスの復帰も願っている。ノバクもまだ現役だし、若い選手たちが次々と台頭してくるのは素晴らしいことだ。だからこそこのような瞬間を迎えるために努力し続けなければならないんだ」
写真◎Getty Images
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