聴覚障害をものともせず韓国のイ・ダクヒがツアー・デビュー戦で勝利 [ウィンストンセーラム・オープン]
ウィンストンセーラム・オープンでのデビューはイにとって、次なるステップアップを示すものだ。
彼は自分が聴覚障害者だと知った翌年に当たる7歳のときにテニスを始めた。医師は彼がまだよちよち歩きのときに彼のコンディションを診断していたが、本人がそれを自覚したのは6歳のときだったという。
「この障害ゆえに人々は僕をからかい、僕はプレーすべきでないと言った」とイは明かした。彼はまた、彼にとってのモティベーションは、「障害を克服することにより、人生を楽しむことだった」と言い添えた。
14歳のときにITFフューチャーズでデビューしたイは、18歳になる前に4つのタイトルを獲得した。それから彼はATPチャレンジャーで3度決勝に進出。その中には今年6月、デュディ・セラ(イスラエル)に敗れたアメリカ・アーカンソー州リトルロックで行われたバプティスト・ヘルス・リトルロック・オープン決勝もあった。彼はその北カリフォルニアのハードコート大会の際に、世界ランク212位に上昇した。
彼はこのツアーレベルでの初勝利のことをずっと心に留めることだろう。それは単に結果ゆえではない。イが勝利を決めるまであと2ポイントに迫ったとき、雷雨が試合を5時間近くも中断させたのだ。
彼とラクソネンは夜の10時15分にコートに戻って来て、「87秒」の間に試合を終わらせた。
中断の間、どんなふうに時間を過ごしていたか尋ねられたイは、卓球をプレーする身振り、バスケットボールのシュートの身振りをパントマイムで見せた。プレーヤーズラウンジには、卓球台と、バスケのポップ・ア・ショット・マシン(小型のボールを小型のバスケットリングに入れて遊ぶマシン)があったのだ。
彼は微笑み、通訳は「彼はここの施設が大好きなのだ」と説明した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は2018年5月フレンチ・オープン予選を戦った際のイ・ダクヒ(韓国)
PARIS, FRANCE - MAY 25: Duckhee Lee of Korea celebrates a point during his third round menÕs qualifying singles match against Jaume Munar of Spain at Roland Garros on May 25, 2018 in Paris, France. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)
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