バーティがクウズネツォワに予想外の敗退、世界1位はおあずけに [ウェスタン&サザン・オープン]

世界1位に返り咲くためにアシュリー・バーティ(オーストラリア)に必要だったのは、あとたった1勝だけだった。しかし多くのアップダウンのあった1週間の終わりに、バーティにはもう一度カムバックを果たす力が残っていなかったのである。

「ウェスタン&サザン・オープン」(プレミア5/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月12~18日/賞金総額294万4486ドル/ハードコート) の女子シングルス準決勝で、バーティはスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)に2-6 4-6で敗れた。

 同じ日、ジョコビッチももうひとつの驚きの番狂わせにより、ダニール・メドベデフ(ロシア)に屈していた。

 シンシナティでの今週は、そんな1週間だった。USオープンに先立ち、トッププレーヤーたちは男女ともにプレーで四苦八苦するか、あるいは故障するかして姿を消していったのである。

 USオープンが直前に迫る中、女子シングルスでは多くの問いが飛び交っている。しかし誰が世界ランク1位になるかは、もはや問いではなくなった。

試合のクズネツォワ(左)とバーティ(右)
MASON, OHIO - AUGUST 17: Ashleigh Barty of Australia (R) shakes hands with Svetlana Kuznetsova of Russia after losing in straight sets during Day 8 of the Western and Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 17, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Rob Carr/Getty Images)

 バーティの7週間の王座君臨は、先週の最新ランキングで日本の大坂なおみ(日清食品)が頭ひとつ先んじたときに終わりを遂げた。

 土曜日の準決勝で勝ちさえすれば、バーティはUSオープン前にふたたびトップに返り咲くはずだった。彼女は3試合連続で第1セットを落としてそのつど巻き返していたが、今回はもはや挽回勝ちを生み出すことができなかった。

「戦い抜いた1週間だったわ」とバーティは振り返った。

「ときどき、私は非常にいいプレーをした。また別のときにはかなりひどいプレーもした」

 USオープンではどちらのバーティが現れるだろうか? 大坂はタイトル防衛に挑むに十分なだけいい体調で臨めるだろうか?

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