大坂なおみが膝の故障により準々決勝を途中棄権、USオープンに暗雲 [ウェスタン&サザン・オープン]

 USオープン前にバーティは、世界ナンバーワンの座に返り咲くことが可能なポジションにいる。第1シードの彼女はこの日の準々決勝で、劣勢を覆す奮闘を見せてマリア・サカーリ(ギリシャ)を5-7 6-2 6-0で退けた。

「まだトップの調子ではないけれど、試合ごとによくなってきているわ」とフレンチ・オープン覇者のバーティは自身の調子について説明した。

「トーナメントでなんとか生き残り続けていれば、最初苦労していても調子を上げていくチャンスを得ることができる。もちろん私はここでいい成績を挙げることを目指しているけれど、より大きな展望は10日のうちにやってくるニューヨーク(USオープン)よ」

ウェスタン&サザン・オープン2019|PHOTOアルバム

 しかしながら彼女は、頻繁に落とす傾向のある第1セットの問題に取り組む必要があるだろう。第1セットで5-2とリードしていたバーティは、そこからプレーがずさんになって逆転を許してしまった。

 彼女が第1セットを落としてから挽回したのは、これで2試合連続となる。バーティは木曜日、アネット・コンタベイト(エストニア)を3セットの末に倒した3回戦でマッチポイントを凌いでいた。彼女はそのとき見せた落ち着きを、翌日にも披露して見せた。

「間違いなくパニックに陥ってはいないわ。取り乱したり、きちんと考えることができなくなったりするような状態にはならなかったもの」と彼女はコメントした。

「私は大抵の場合、リラックスして明晰さを保ち、自分のプレーを見失わないでいる能力を持っていると思う」

 バーティは世界1位復帰をかけて、34歳のスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)と対戦する。クズネツォワは第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に3-6 7-6(2) 6-3で競り勝ち、今季初の準決勝進出を決めた。

 クズネツォワは膝の故障のためシーズン序盤を棒に振ったあと、今年9大会目をプレーしているところだ。ケガによる離脱でランキングを153位にまで落としているクズネツォワは、今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)での出場となっている。

 その暑く湿度の高い午後、彼女は第2セット終了後と最終セットの途中にも張った右腿に治療を受けていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
CINCINNATI, OH - AUGUST 16: Naomi Osaka (JPN) talks with a medical person during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 16th, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Ian Johnson/Icon Sportswire via Getty Images)

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