15歳のコリ・ガウフがワイルドカードでUSオープン本戦出場権を獲得
ウインブルドンで注目の的となったコリ・ガウフ(アメリカ)が、ふたたびトライするためのチャンスを手に入れた。フロリダ州をベースとする15歳のガウフは火曜日、USオープンの本戦ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取った。
それはガウフにとって、シングルスでは2度目のグランドスラム本戦の舞台となる。彼女は7月のウインブルドンで、予選ワイドカードから本戦4回戦へのマジカルな進撃を実現した。
当時世界ランク313位に過ぎなかったガウフは、予選を勝ち上がってウインブルドンに本戦入りした最年少プレーヤーとなった。そのあと彼女は1回戦でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を倒し、4回戦で最終的に優勝者となったシモナ・ハレプ(ルーマニア)に敗れるまで進み続けた。
現在のガウフは、ランキングを140位にまで上げている。彼女は13歳のときにUSオープン・ジュニアで史上最年少の決勝進出者となることで最初の注目を集め、14歳でフレンチ・オープンのジュニアの部でチャンピオンとなった。
WTAが設定した年齢による制限ルールのせいで15歳の選手が1年に出場できる大会の数、また受け取れるワイルドカードの数は限られており、ガウフはすでに他の大会で3つのワイルドカードを受け取っていた。
しかしWTAによれば、グランドスラム大会であるUSオープンの運営者でWTAとATPの管轄の外にあるUSTA(全米テニス協会)は、本質的にWTAの出場資格ルールを無視する道を選んでガウフにワイルドカードを提供することができるという。
「私の母国のグランドスラム大会に出場するチャンスを与えてくれたUSTAに感謝したい」とガウフは代理人を通して発した声明文の中でコメントした。
「(シングルスで)初めてのUSオープン本戦をプレーすることを、心から楽しみにしている」
火曜日にUSTAから女子シングルスのワイルドカードを受け取った他の選手たちの中には、オーストラリア枠で2011年USオープン優勝者のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)、今月のワシントンDCでシングルス準決勝に進出し、またガウフと組んでダブルスで優勝した17歳のキャサリン・マクナリー(アメリカ)も含まれていた。
ガウフとマクナリーは、フラッシングメドウでも一緒に組んでダブルスをプレーする予定だという。ダブルスのワイルドカードは、のちに発表されることになる。ふたりは1年前に、ともに組んでUSオープン・ジュニア女子ダブルスでタイトル獲得していた。
大会のドロー抽選は8月22日に行われ、本戦は26日にスタートする。
そのほかの女子のワイルドカードは、フランチェスカ・ディ ロレンツォ(アメリカ)、ホイットニー・オシグウェ(アメリカ)、クリスティ・アン(アメリカ)、ケイティ・ボリネッツ(アメリカ)、そしてフランス枠で16歳のディアンヌ・パリー(フランス)に与えられた。
オハイオ出身で22歳のディ ロレンツォは、過去のNCAAダブルス・チャンピオンで現在128位だ。フロリダ州出身で17歳のオシグウェはフレンチ・オープン・ジュニアのチャンピオンで、世界ランク105位に位置している。ニュージャージー州出身で27歳のアンは、USTAのワイルドカード・チャレンジで1位となって出場権を勝ち取った。カリフォルニア州出身で17歳のボリネッツは、18歳以下のナショナル選手権で優勝した。
女子の予選のため9枚のワイルドカードも発表され、その中にはダブルスでグランドスラム優勝歴5回のベサニー・マテック サンズ(アメリカ)、ウィスコンシン州出身で14歳のリース・ブラントメイヤー(アメリカ)、ビクトリア・デュバル(アメリカ)、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、そしてパンアメリカン競技大会メダリストのキャロライン・ドラハイド(アメリカ)らの名があった。
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