男女団体戦展望 [南部九州インターハイ]
南部九州インターハイ開幕まであと1週間となった。各都道府県の予選を勝ち抜き、出場権を手にした選手たち。日本一をかけた熱い戦いが今年もついに始まる。ここでは、男女の団体戦展望をお届けしよう。【テニスマガジン9月号(別冊夏星号)掲載分、一部抜粋】
男子団体
層の厚さを誇る選抜制覇の相生学院
春のリベンジに燃える湘南工大附
四日市工と柳川は王座奪還、大分舞鶴は初優勝狙う
インターハイはシングルス2本、ダブルス1本の3ポイント制を採用。選抜の5ポイント制と比べて1勝の重みが異なる。ダブルス→シングルス1→シングルス2の順で試合が進行するため、ダブルスでいかに流れをつかみ、エースが試合を決めるかが勝利の鍵となる。
男子の第1シードは相生学院(兵庫)。全国選抜では2年ぶり4度目の日本一に輝き、その優勝メンバー全員が今大会にも出場する。2トップを飾るのは高畑里玖と東竜平。ダブルスは中村秋河/清原幹太が控え、圧倒的なパワーで隙がないチームだ。メンバー全員が3年生。チームの結束力も高く、優勝争いの中心となるだろう。
その選抜決勝で相生学院と争った湘南工大附(神奈川)は、激戦区の県予選と関東大会を制して堂々のトップ2シード入り。3年生の田中瑛大と望月滉太郎、2年生で№1登録の鈴木久統といった実力者が揃う。春のリベンジを果たすべく、6年ぶりのインターハイ優勝を目指す。
第3シードには16年連続出場の四日市工(三重)が入った。地元開催となった昨年のインターハイは悔しい結果に終わったが、今春の選抜は4強入り。改めて上位に入る実力を証明してみせた。2枚看板の副田温斗、大田空は盤石。石川瑛大/永井健太の2年生ダブルスがチームに勢いをつけると結果がついてきそうだ。
残るシードの一枠は、男女最多24度の優勝を誇る柳川(福岡)。高校選抜ベスト4入りの大分舞鶴(大分)を九州大会で破って堂々のシード入り。大黒柱に小川智裕、安定したダブルス陣も魅力。13年ぶりの全国制覇も夢ではない。
トップ4シード以外の学校も全国制覇を虎視眈々と狙う。昨年のインターハイ、そして高校選抜と2大会連続で4強入りの大分舞鶴、関東大会2位で波に乗る足利大附(栃木)も見逃せない。岡山理大附(岡山)や名経大市邨(愛知)も上位進出を伺う。
インターハイ初出場は立命館慶祥(北海道)、興國(大阪)、都城農(宮崎)の3校。開催県として挑む佐土原(宮崎)と都城農は、地元の期待に応えて存分に力を発揮してほしい。
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