21歳ケニンが決勝で19歳シフィオンテクと対決 [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦12日目は、女子シングルスと男子ダブルスの準決勝などが行われた。
2020年シーズンに入る前、ソフィア・ケニン(アメリカ)はグランドスラム大会で11勝11敗という戦績だった。彼女はこのロラン・ギャロスへの旅までツアーレベルのクレーコートの大会で準々決勝に至ったことは1度もなかったし、先月出場した唯一のクレーコートの準備大会では0-6 0-6で敗れていた。
彼女の決勝の相手はイガ・シフィオンテク(ポーランド)、世界ランク54位の19歳だ。彼女はこれまでツアー大会で優勝したことが一度もないしグランドスラム大会で4回戦を超えたことは一度もなかったが、ウインブルドン・ジュニアで優勝した実績を持つ将来を嘱望される若手だった。
すでに今年のオーストラリアン・オープンでグランドスラム初タイトルを獲得していた第4シードのケニンは、準決勝で第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を6-4 7-5で退けた。
「私のメンタリティは、明らかに変わったわ」とケニンは語った。彼女は1年前のパリでセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に対して番狂わせを演じたことにより、大きく自信が膨らんだのだと明かした。
「自分は大会の最後のほうまで勝ち上がるべき選手だと感じるようになったわ。でも、自分にプレッシャーをかけないようにしているの」
21歳のケニンは土曜日のシフィオンテクに対する試合に、今季のグランドスラム大会で16勝1敗という記録を引っ提げて臨むことになる。
「私はアンダードックよ」とシフィオンテクは謙遜した。そうかもしれないが、その一方で彼女がここまでの過程でいかに圧倒的だったかを見ると一概には言えない。彼女の最新の圧勝は、予選から勝ち上がってきたナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)に対する準決勝での6-2 6-1の勝利だった。
「信じられないようなことだけど、でも私はいつもグランドスラム大会で優勝するならフレンチ・オープンだろうと思っていたから…」と言いながら観客に向かって笑みを見せたシフィオンテクは、試合後の会見で「私は目覚めた夢を体験している。とにかく今は、次の試合に集中するわ」と話した。
彼女は今大会でプレーした全試合でストレート勝ちをおさめ、ここまでの6試合を通してわずか23ゲームしか落としていない。
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