昨年決勝進出のジョコビッチ、アンダーソンらが初戦に勝利 [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開幕した「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)。大会初日の男子シングルス1回戦で、 昨年の決勝に進出したふたりが揃って勝って2回戦に駒を進めた。

 前年度覇者で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は月曜日、大会の伝統に則りセンターコートでの最初の試合を戦い、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3 7-5 6-3で倒した。

「それは聖なるコートだ。間違いなく僕らのスポーツの発祥の地だ」と4度ウインブルドンを制しているジョコビッチは、コートをあとにした直後のロッカールームに続くトンネルの中で語った。

「僕の心の中で、そして僕のキャリアにおいても非常に特別な場所だ」

「僕は何年にも渡り、このコートの上で大きな成功をおさめる幸運に授かった。だからこのコートを踏むたびに思い出がよみがえってくる。素晴らしいフィーリングだ」

 コールシュライバーが彼の最初のサービスゲームでブレークを果たしたため、ジョコビッチは劣勢から試合を始めることになった。しかし、ジョコビッチにとってのトラブルはそこで終わった。彼は今年、ハードコートのインディアンウェルズでコールシュライバーに敗れていたが、同じことは繰り返されなかった。

「彼がさまざまなコート、特にグラスコートで質の高いテニスをプレーする能力を持っていることは知っている」とジョコビッチはコールシュライバーについて評価した。

「彼はボールを早めにとらえ、いいスライスといいサービスを擁している。だから今日の試合は、僕にとっていいテストだった」

 昨年の決勝でジョコビッチにストレート負けした第4シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)はこの日、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)を6-3 6-4 6-2で下して2回戦に勝ち進んだ。故障に苦しめられていたアンダーソンにとって、これは3月以降で3試合目に過ぎない。

「今年はあまり多くの試合をプレーしていないので、今回はこの大会に臨むにあたる期待も違っている」とアンダーソンはコメントした。彼は2017年USオープンでも決勝に進出していた。

「でも、今日の試合から受け取れるポジティブな要素はたくさんある。その上に築いていけるよう願っている」

 第22シードのスタン・ワウリンカ(スイス)もまた、2回戦に進んだ。3度グランドスラム大会で優勝した経験を持つがウインブルドンでは一度もそれを果たせていないワウリンカはこの日、ルベン・ビーママンズ(ベルギー)を6-3 6-2 6-2で退けた。

 次の2回戦でライリー・オペルカ(アメリカ)と対戦するワウリンカは、ウインブルドン会場であるオールイングランド・クラブで一度も準々決勝以上に勝ち上がったことはない。

「ここで1回戦や2回戦で敗れ、厳しい年を経験したのは間違いないこと。準々決勝に進出できたいい年も2度あったよ」とワウリンカは振り返った。

「今年の僕はいいプレーをしており、グラスコートでこれまでで最高のプレーをしていると信じている。もちろん、次の試合は厳しいものになるだろうけれどね」

 身長211cmで21歳のオペルカは、セドリック マルセル・ステッベ(ドイツ)を6-3 7-6(4) 6-1で破って勝ち上がった。

 日本の西岡良仁(ミキハウス)は今年ケガから復帰した元世界8位のヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)に対して4-6 7-6(2) 2-6 7-5 2-6、3時間56分のフルセットを戦い敗れた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(撮影◎小山真司)

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