ガルシアがベキッチに競り勝ち、今季初タイトル [ネイチャーバレー・オープン]

「ネイチャーバレー・オープン」(WTAインターナショナル/イギリス・ノッティンガム/6月10~16日/賞金総額25万ドル/グラスコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)が元チャンピオンで第2シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)を2-6 7-6(4) 7-6(4)で下し、今季初タイトルを獲得した。

 この日の午前中に、前日から持ち越された準決勝でジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を4-6 6-3 6-3 で下していたガルシアは、午後に行われた決勝で1セットダウンから挽回して2時間半の戦いの末に勝利をつかんだ。

 これは世界ランク28位のガルシアにとってキャリア7勝目となるのタイトルであり、グラスコートでは2016年マヨルカに次いで2度目の優勝だった。

「闘志を持って戦うことのできたこの決勝、そして週を通しての自分の取り組みをうれしく思うわ」とガルシアは試合後、満面の笑みを浮かべて語った。

「第1セットでは非常にうまく私のプレーを読んでいた相手に対してあまり試合の核心に入っていけなかったけれど、取れるすべてのポイントを取ろうと考えながら戦っていた」とガルシアは第1セットを振り返った。

 また、プレーの質が非常に高かった試合終盤について、「2つのタイブレークでは、取りにいったポイントしかなかった気がする。双方がそういう姿勢で戦っていた。(相手のミスを待つなどする代わりに)ポイントを取りにいかなねばならなかった。決勝で敗れたストラスブールで私は受け身の姿勢でタイブレークを戦ってしまったので、今回は後悔したくなかった」と説明した。

 雨は大会のほとんどの期間で荒れ狂った末に、この日はついに持ちこたえた。

 大会の最初の2日は本来の会場である屋外コートでまったく試合を行うことができず、大会主催者は1回戦と2回戦を屋内ハードコートで行う決断を下さなければならなかった。

 金曜日のベキッチと第8シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)の準々決勝はグラスコートでスタートしたが、雨のために結局、途中で屋内ハードコートに場所を移して終えられていた。

 ガルシアはこの難しかったコンディションについて、「皆にとって、特に大会にとって大変な週だった。非常に長く、感情的に疲れる週で、状況に順応しなければならなかった」とした上で、「私は決勝での勝ち方を非常に誇りに思う」と締めくくった。

 ダブルス決勝も行われ、デジレイ・クラブチェク(アメリカ)/ジュリアーナ・オルモス(メキシコ)がエレン・ペレス/アリナ・ラディオノワ(ともにオーストラリア)を7-6(5) 7-5で倒して大会を制した。(C)AP(WTA)(テニスマガジン)

女子ダブルス優勝のデジレイ・クラブチェク(アメリカ/左)とジュリアーナ・オルモス(メキシコ/右)
NOTTINGHAM, ENGLAND - JUNE 16: Desirae Krawczyk of the United States and Giuliana Olmos of Mexico celebrate after winning the women's doubles against Ellen Perez and Arina Rodionova of Australia during day seven of the Nature Valley Open at Nottingham Tennis Centre on June 16, 2019 in Nottingham, United Kingdom. (Photo by Nathan Stirk/Getty Images for LTA)

※トップ写真はカロリーヌ・ガルシア(フランス)
NOTTINGHAM, ENGLAND - JUNE 16: Caroline Garcia of France celebrates as she wins the women’s final match between Caroline Garcia during day seven of the Nature Valley Open at Nottingham Tennis Centre on June 16, 2019 in Nottingham, United Kingdom.

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