セレナが今季のクレーコート初戦に勝利、次はビーナスと姉妹対決 [BNLイタリア国際]
WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTAプレミア5/イタリア・ローマ/5月13~19日/賞金総額345万2538ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、第10シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が予選を勝ち上がったレベッカ・ピーターソン(スウェーデン)を6-4 6-2 で下し、彼女のクレーコートシーズンをスタートさせた。この試合でのセレナは、2ヵ月前よりもシャープな調子であるように見えた。
彼女は次のラウンドで、姉のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する。姉妹がヨーロッパのクレーコートで対戦するのは、約17年ぶりのこととなる。
20年前に1度だけローマで優勝したことのあるビーナスはこの日、3時間を超える激戦の末にエリース・メルテンス(ベルギー)に7-5 3-6 7-6(4)で競り勝った。今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したビーナスは、メルテンスを乗り越えるのに9つのマッチポイントを必要とした。
ウイリアムズ姉妹が最後にクレーコートで対戦したのは2002年フレンチ・オープン決勝でのことで、その際にはセレナが勝っていた。ローマでの最後の対戦は1998年の準々決勝にまで遡り、ふたりの間のキャリア2度目対戦だったこの試合では、ビーナスが勝者となっていた。
「クレイジーだわ」とセレナは言った。
「ぼんやりと覚えているけど、はっきりした記憶はないの。私たちは本当に何度も対戦してきたから。昨今では大会のたびに早い段階で当たっているわね。まあ仕方がないわ」
セレナは今や37歳の母で、ビーナスは38歳だ。
「何も変わらない。私たちは以前と同じように強烈よ。ビーナスは、かつてとまったく同じように激しいわ」とセレナはコメントした。
「私たちはふたりとも、本当にここで何試合かプレーしたいと願っている。私たちはお互いに、可能な限りベストを尽くすわ」
キャリアを通しての姉妹対決の勝ち星で、セレナは18勝12敗とリードしている。
「彼女がすごくいいプレーをし、本当にいい戦いをするだろうことはわかっている。それは当たり前のことよ」とビーナスは語った。
3月のマイアミ・オープンでのセレナは、ピーターソンを下すのにフルセットを必要した。
「もうすごく前のことだわ。今年、私はあまり多くの試合をプレーしていないから」とセレナは振り返った。
「それは私の選択ではなく、そうすることを強いられたから。私は実際に心から、本当にツアーでプレーしていたいと思っていた。やっと戻ってくることができてよかったわ。このまま続けていくことができるように願っている」
この日、風の強いフォロ・イタリコでセレナは第1セットで1-3とリードされていたが、そこからベースラインでのパワフルなプレーで試合の主導権を握り始めた。
第2セットでピーターソンが放ったショットをセレナが追って走り、クロスコートにウィナーを決めて5-2とするブレークを果たした。そのときの彼女は両方のこぶしを握り締めながら身体をかがめ、叫び声を上げた。
最後のゲームでセレナは2本のサービスエースを決め、ふたつのブレークポイントを凌いだ末に試合を終わらせた。
総じて28本のウィナーを決めたセレナに対して、ピーターソンは8本だった。またセレナは22対20と、世界ランク58位のピーターソンより2本だけ多くのアンフォーストエラーを犯した。
この日のセレナは、左膝の故障のためマイアミの3回戦を前に棄権して以来の試合をプレーしていた。セレナが最後にローマでプレーしたのは、最後に優勝杯を勝ち獲った2016年のことだ。
今季4大会目をプレーしているセレナは、インディアンウェルズとマイアミでは体の問題のために大会の途中でリタイアしていた。
「あまり練習やトレーニングをすることができなかった。予想していたよりも長く戦線から離れることになってしまったわ」とセレナは明かした。
「でも、いいフィットネスレベルを保つため、できる限りのことはしたわ。私は自分がクレーコートシーズンが好きなことを自覚しており、どうしてもそこに参加したかったの」
この日プレーしたそのほかのシード勢では、第13シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と第14シードのアネット・コンタベイト(エストニア)が2回戦に駒を進めたが、第15シードのワン・チャン(中国)はカテリーナ・シニアコバ(チェコ)に6-1 5-7 4-6で敗れた。
また、ドミニカ・チブルコバ(スロバキア)がアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を6-2 6-3で下し、第1シードの大坂なおみ(日清食品)に対する2回戦に勝ち進んだ。
そのほかの試合では、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、ソフィア・ケネン(アメリカ)、ユリア・プティンセバ(カザフスタン)、ジョハナ・コンタ(イギリス)、ヴィクトリア・クズモバ(スロバキア)、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)、ワイルドカードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、ラッキールーザーのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が初戦を突破した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
ROME, ITALY - MAY 13: Serena Williams of the USA hits a forehand during her first round match agains Rebecca Petersen of Sweden during day two of the International BNL d'Italia at Foro Italico on May 13, 2019 in Rome, Italy. (Photo by Adam Pretty/Getty Images)
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