ナダルとティームが勝ち上がり、準決勝で対戦へ [バルセロナ・オープン・バンコサバデル]

ATPツアー公式戦の「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・バルセロナ/4月22~28日/賞金総額274万6455ユーロ/クレーコート)のシングルス準々決勝で、前年度覇者のラファエル・ナダル(スペイン)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を7-5 7-5 で下し、準決勝に駒を進めた。

 第1シードのナダルは各セットの最後のゲームをブレークし、実現すれば記録更新となる12度目の優勝に向けてのレースを続けている。

 ナダルは準決勝で、第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。ティームはこの日最後の試合で、ギド・ペラ(アルゼンチン)を7-5 6-2で退けた。

「大会が進むにつれ、僕はどんどんよくなってきている。2週間連続、クレーコートで少なくとも準決勝には進出した」とナダルは手応えを口にした。

 先週のモンテカルロ・オープンの準決勝で敗れたナダルは、それからバルセロナの初戦でレオナルド・メイヤー(アルゼンチン)を乗り越えるのに3セットを必要とした。彼は木曜日、ストレートセットでワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した同胞のダビド・フェレール(スペイン)を見送っていた。

 前のラウンドで前年準優勝者のステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒して勝ち上がったストルフは、試合の序盤でブレークを許しながら挽回して追いついた。

 ストルフを最後のサービスゲームで0-40と追い詰めたナダルは、バックハンドのパスをストレートにぶつけて相手のボレーミスを引き出して第1セットのタイブレーク突入を回避した。

 第2セットでもストルフは奮闘したが、やはり最後のサービスゲームで圧倒された。ナダルはリターンを返したあとにボールを追って走り、ネットに出たストルフをバックハンドのダウン・ザ・ラインで抜き去って勝利を決め、バルセロナでの戦績を61勝3敗とした。

 準決勝で対戦する両者の過去の対戦成績は、2017年決勝での勝利を含めてナダルが8勝3敗でリードしている。しかしティームは、過去2シーズンの双方においてクレーコートで彼を倒した唯一のプレーヤーでもある。

 ティームについて聞かれたナダルは、「クレーコートでのどの大会でも優勝候補のひとりだ」と答えた。ナダルはクレーコートで通算57勝を誇る一方で、ティームが獲得した12タイトルのうち8つはクレーコートでのものだ。

 2014年と2015年大会の優勝者である第4シードの錦織圭(日清食品)もまた、ラッキールーザーのロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)を6-4 7-5で下してベスト4に勝ち進んだ。

 錦織はそこで、第7シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。メドベデフは5本のサービスエースを決め、ラッキールーザーのニコラス・ジャリー(チリ)を6-3 6-4で倒して4強入りを決めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
BARCELONA, SPAIN - APRIL 26: Rafael Nadal of Spain plays a forehand against Jan-Lennard Struff of Germany during their quarter final match during day five of the Barcelona Open Banc Sabadell at Real Club De Tenis Barcelona on April 26, 2019 in Barcelona, Spain. (Photo by Alex Caparros/Getty Images)

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