ATPファイナルズ開催地、2021年にロンドンからトリノへ
男子テニスのトップ8の戦い「ATPファイナルズ」が、2021年にトリノへ開催場所を移すことになった。
北イタリアの町、トリノが現会場のロンドンのあとを継ぎ、2025年までの5年間に渡ってテニスのトップ対決の試合会場となる。大会は、2006年トリノ冬季五輪の際にアイスホッケーの会場として建てられた1万5000席を擁する多目的アリーナ「パラ・アルピツアー」の中でプレーされることになる。
大会開催地に立候補したのは、ロンドン、マンチェスター(イギリス)、シンガポール、東京、そしてトリノの5都市だった。
「素晴らしく競争力があり、印象的な招致運動をまとめ上げたトリノを讃えます」と水曜日にATPのクリス・カーモード会長はコメントした。
「イタリアは我々に、ヨーロッパでもっとも確立され、最強のもののひとつであるテニス・マーケットを提供してくれており、世界クラスのテニス大会を主催した実績を誇っています」
11月に行われているATPファイナルズは、男子シングルスと男子ダブルスのトップ8がぶつかり合う頂上決戦的な大会だ。
「ATPファイナルズは、ATPが運営する中で最大かつもっとも威信のある大会。歴史的に、場所を移して行われる大会であり、それゆえ我々は、2021年からそれがトリノに移るのを目にすることに非常にわくわくしている」と大会で5度優勝しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)は語った。
イタリアはやはりごく最近、21歳以下の上位選手が集う「Next Gen ATPファイナルズ」を開催し始めた。大会は、少なくとも2021年までミラノで行われる予定になっている。
「Next Gen ATPファイナルズ」と「ATPファイナルズ」は連続した週に開催されており、ATPファイナルズがトリノに移ることで、ミラノ-トリノのテニスの活動中心地を生み出すことになる。
「我々は、ATPのもっとも重要なシーズン末の大会を、イタリアの成長しつつあるテニスファンたちに初めてもたらせることを楽しみにしています」とカーモードは言った。
また大会は、2021年には記録的1450万ドルの賞金総額を誇ることになるという。
トリノの選出は、イタリア人プレーヤーのファビオ・フォニーニが、モンテカルロ・オープンで優勝したわずか数日後、そしてローマでのイタリアン・オープンの2週間半前に決まった。これはイタリアテニスにとっての大きな促進力となるはずだ。
イタリア政府は、ATPファイナルズ開催のための資金として7800万ユーロを用意すると約束した。それはイタリア政府が支援する一連のスポーツイベントの最新のものだった。
イタリアはまた、ミラノとコルティーナ・ダンペッツォからの招致で、2026年冬季五輪開催都市となるためのレースの先頭を走っている。そしてこの国はすでに、ゴルフの2022年ライダーカップ(欧米対抗戦)をローマ郊外にあるマルコ・シモーネクラブで行うよう選任されていた。
イタリアテニス連盟会長のアンジェロ・ビナーギ氏は、政府の助けなしに大会開催を確定させることは「不可能だった」と述べた。
「今、私たちはボールを我々のテクニカル部門に手渡すことになります。それは来たる3、4年のうちに、少なくともひとりのイタリア人プレーヤーをパラ・アルピツアーに連れてくることによって、その役を果たさなければなりません」とビナーギ氏は言った。
「過去数年の成績、特に今季の素晴らしいスタートぶりは、我々にその舞台を用意するための希望を与えてくれます」
マルコ・チェッキナート(イタリア)は昨年、フレンチ・オープン準決勝に至り、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)は16歳で今年のオーストラリアン・オープン・ジュニアのタイトルを勝ち獲った。
トリノは、大会が1970年に東京で開始されて以来、ATPファイナルズの開催地となった15番目の都市となる。ニューヨーク(1977年から1989年に13大会)とロンドン(2009年から2020年に12大会)が、大会をもっとも多くの回数を開催した都市だ。
6度タイトルを獲ったロジャー・フェデラー(スイス)が、ATPファイナルズ優勝回数の最多記録を保持している。(C)AP(テニスマガジン)
※写真は2018年ATPファイナルズ会場、イギリス・ロンドンのO2アリーナ
17th November 2018, O2 Arena, London, England; Nitto ATP Tennis Finals; Fans watch the semi-final match between Alexander Zverev (GER) and Roger Federer (SUI) (photo by Hongbo Chens/Action Plus via Getty Images)
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