見事な“ポール回し”を決めたベレッティーニが3回戦へ「美しいショットだった」 [USオープン]
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/517/images/main_e73a5444ac991e17deb1eadef60f48edd46541f5.jpg?w=850)
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会4日目は、ボトムハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。
マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)はこの日、今年の大会で思い出に残るショットのひとつを生み出した――そしてそれは、テニスのルールは“ボールはネットの上を超えなければいけない”とは言っていないということを思い出させるものでもあったのだ。ボールはネットより低い位置を通過しても、ポールを回してコートに入れば十分なのだ。
コート17の第3試合で行われた男子シングルス2回戦の第3セット5-5の場面で、2019年大会べスト4のベレッティーニはダブルスアレーのほうにワイドに逃げるボールを追って右にダッシュして完全にリーチを超えているように見えていたボールを捕らえると、カーブをかけたフォアハンドをネットポストと審判台の間に通して見事なウィナーを決めたのだ。
以前にもやってことはあるとでも言わんばかりに、ベレッティーニはただ踵を返して誇らしげに歩き去った。派手なガッツポーズを見せる訳でもなく、彼はクールに振る舞っていた。
「今まで成功したことはなかったんじゃないかな。いや多分試したことはあったけど、うまくやってのけたことはなかったと思うよ」とベレッティーニは試合後にコメントした。「美しいショットだった」。
彼はまだそこから戦って勝つ必要があったが、試合は程なくして終わった。第6シードのベレッティーニはユーゴ・アンベール(フランス)を6-4 6-4 7-6(6)で退け、3回戦に駒を進めた。
ベレッティーニは次のラウンドで、エミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)を6-4 6-3 6-2で破って勝ち上がった第30シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)
※写真は昨年のUSオープンでのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)
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