「多くのチャンスを無駄にした」とジョコビッチ [マイアミ・オープン]
アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(ATP1000/3月20~31日/賞金総額931万4875ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第22シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に6-1 5-7 3-6で逆転負けを喫した。
世界1位のジョコビッチがここ数週間、コート上でやや厳しい時を過ごしている。
今月行われたインディアンウェルズ(ATP1000)でも、ジョコビッチは早い段階で敗れていた。今大会の彼はキャリア通算マッチ850勝目を目指していたが、その成就はひとまずお預けとなる。
「負けるべきではなかった試合だった」とジョコビッチはコメントした。
「僕は(相手を圧倒した第1セットの)弾み、勢いを失ってしまった。第2セットではリズムを失ってしまったんだ。僕は彼に、より踏み込む余地を与えてしまった。実際、彼はそうしてきた。彼が挽回する小さな希望を与えてしまって、彼はすばらしいカムバックを果たしたんだ」
「しかし間違いなく、これは僕の落ち度」
「無駄にしてしまったチャンスが、あまりに多すぎた」
ジョコビッチはインディアンウェルズの3回戦で、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に敗れていた。
彼はATPプレーヤー評議会の会長でもあり、ここ最近のATPのオフコート・ニュースにおける中心人物だった。ATPの幹部会が、今年度の終わりにATPチェアマンのクリス・カーモードとの契約が切れる際に契約を更新しないことを決めたときも、彼は決断に関与していた。
火曜日にジョコビッチは、ここ最近の敗戦はテニスに関するコート外の活動の影響を受けたものではないかという示唆を否定したが、のちに、多少は負担になっていたかもしれないと認めた。
「オフコートでやるべきことが多すぎた。そのことに、コート上でも少しは影響を受けていたのかもしれない」と彼は語った。
ジョコビッチはまた、「健康面でもベストの状態であると感じられなかった。ここでも、インディアンウェルズでも」と言い添えた。
「まださび付いている感じがするが、でもそこから学ぶんだ。それが人生だよ」
バウティスタ アグートに対するこの日の試合は、わずか33分で第1セットを取ったあと、試合のコントロールを失ってしまった。ジョコビッチは手にした13回のブレークポイントのうち4本しかものにできず、自分のサービスゲームでは直面した7回のブレークポイントのうち3度ブレークされた。
雨により試合が30分中断されたとき、ジョコビッチは6-1 4-5でリードしていた。コートに戻ったあと、彼は第12ゲームの2つのブレークポイントで踏ん張りきれず、サービスゲームを落とした。
第3セットでジョコビッチは先にブレークを許しながらも一度ブレークバックして追い上げたが、第6ゲームでふたたびサービスゲームを落として2-4と差を広げられてしまった。
両者の対戦成績は7勝3敗でジョコビッチがリードしているが、これでバウティスタ アグートはここ最近の2試合に勝ったことになる。バウティスタ アグートは1月のドーハの準決勝でも、3セットの戦いの末にジョコビッチを倒していたのだ。
この試合に先立ち、前年覇者で第7シードのジョン・イズナー(アメリカ)が第19シードのカイル・エドマンド(イギリス)を7-6(5) 7-6(3)で下し、準々決勝に駒を進めた。
イズナーは今年の準々決勝に至る過程で勝った3試合計6セットのうち、5セットでタイブレークをプレーしている。
そのほかの4回戦では、第11シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)が第27シードのニック・キリオス(オーストラリア)に4-6 6-3 6-2で競り勝ち、18歳で予選から勝ち上がってきたフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は第17シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を7-6(4) 6-4で下してベスト8入りした。
また、第6シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)がジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を7-5 7-5で、第28シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)は第18シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を7-5 7-6(6)で下している。
それから最終試合で、第20シードのデニス・シャポバロス(カナダ)が第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を4-6 6-3 7-6(3)で破り、3度目のマスターズ8強入りを決めた。
やはりこの日に行われる予定だった、第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)と第13シードのダニール・メドベデフ(ロシア)の4回戦は、長い雨の中断のため水曜日に延期された。新しい予定では、この試合は水曜日の15時以降に行われることになっている。(C)AP(テニスマガジン)
男子シングルス準々決勝
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)[22] vs ジョン・イズナー(アメリカ)[7]
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)[Q] vs ボルナ・チョリッチ(クロアチア)[11]
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)[6] vs ダニール・メドベデフ(ロシア)[13] or ロジャー・フェデラー(スイス)[4]
デニス・シャポバロフ(カナダ)[20] vs フランシス・ティアフォー(アメリカ)[28]
※[ ] 数字はシード順位、Q=予選勝者
※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
MIAMI GARDENS, FLORIDA - MARCH 26: Novak Djokovic of Serbia looks on against Roberto Bautista Agut of Spain during the Miami Open tennis on March 26, 2019 in Miami Gardens, Florida. (Photo by Julian Finney/Getty Images)
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